K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

米国・New Orleans:Anaheimに行って再認識したNew Orleansのよさ(1月)

はじめて行ったLouisiana.いつだか,Arizona Phoenixで食べたLouisiana料理(ガンボ)がとても良くて,興味だけはあったのだけど.ハリケーンの爪痕もなく,会議の合間にダウンタウン の”French Quatrer”を楽しんだ.といっても異常寒波で零下,氷が張って…

金沢・泉ヶ丘「La Vita(ラ・ヴィータ)」: ジャズ会をはじめる前にOver Drive

先般のジャズ会(第4回め)は金沢犀川南方探訪の趣で外食とあいなった.食事処は泉ヶ丘「La Vita」,イタリアンである.性格的に独りで食事をしても楽しくないので,一度,行ってみたかったのである..金沢の店はいずこもシックで美味しくて, とても楽し…

米国Anaheim:好き・嫌いが交差する不思議の国アメリカ

今朝,このAnaheimを出て,金沢までover 20 hrsの一日.実は成田のTransitがとても長い. さっぱりのAnaheimを出るので嬉しいし,また多くの知人・友人がこのAnaheimから世界中に散っていくことが寂しい.来 年,Baltimoreで!あるいは1月にPhoenixで!と,…

米国・Anaheimにまだいる:夕暮れを過ごしたあとは部屋でヴィブラフォンとピアノのデュオを聴いている

夕刻から大きな建物のテラスでレセプションがあった.適当に知人と挨拶したり(そのたびに金沢の場所を説明するのだ),ぼんやりと遠くの山をみたり.金沢 では夜半の雨が澄んだ大気を作ると思うのだが,雨があまりふらないカルフォルニア南部で空気が澄んで…

John Klemmer: Nexus

LPの1枚目はトリオ演奏,2枚目はドラムとのデュオ.Art Pepperとの録音歴のある共演者たち.一言でいうとKlemmerの存在感が強く,共演者はカケラも聴こえてこない.デュオもトリオも関係ない.それ くらいKlemmerの集中力,トーンの力強さ,途切れない発想…

Norm ''Birdman'' Swanberg: San DiegoのFM局KSDSのJAZZ DJ

ボクは10年来の友人Norm ''Birdman'' Swanbergと久々に再会した.でも,全く久しぶりという感じが全くしない.毎週のように彼の番組を聴いているので,とても近いのである.大した時代だ.I met with my friend, Norm ''Birdman'' Swanberg. For several ye…

Norm ''Birdman'' Swanberg: San DiegoのFM局KSDSのJAZZ DJ

ボクは10年来の友人Norm ''Birdman'' Swanbergと久々に再会した.でも,全く久しぶりという感じが全くしない.毎週のように彼の番組を聴いているので,とても近いのである.大した時代だ.I met with my friend, Norm ''Birdman'' Swanberg. For several ye…

Norm Birdman Swanberg: San DiegoのFM局KSDSのJAZZ DJ

ボクは10年来の友人Norm ''Birdman'' Swanbergと久々に再会した.でも,全く久しぶりという感じが全くしない.毎週のように彼の番組を聴いているので,とても近いのである.大した時代だ.I met with my friend, Norm ''Birdman'' Swanberg. For several ye…

米国・Anaheim:Jim Hall聴いて,Samuel Adams呑んで

Anaheimでの最初の2日間は会議.午後4時には解放されて外に出ると,青い空,冷たい風. 米国はつまらなくて,特にアナハイムはね,って気持ちが収まる位の素敵な風だった.ダウンタウンが近くにないこともいいもので,大好きなSamuel Adamsをピックアップ…

米国・Anaheim:オヤジ向きの街じゃないのだが

これから一週間は仕事で米国アナハイム.ヨイコのディズニーランドの場所,といだけで猥雑・路地好きの私としては気の向かないこと,向かないこと.行く前 からうんざりしていた.仕事の中身は好きなので,それでもやっぱり行くのだけど.この10年は,毎年…

(ECM2165) Keith Jarrett and Charlie Haden: Jasmine

一言でいうと「裏切られた」一枚. それでも「こんな裏切り」は悪くない,と思う. 届いたCDから,全くケレン味のない自然な音が流れて出してきたとき,思わず裏切られたと思った.と共に何とも云い様の無い引きもあって,反芻し反芻し聴 き続けている.今ま…

萩原朔太郎:昭和詩鈔(冨山房百科文庫,1977年)ボクの旅の伴

萩原朔太郎:昭和詩鈔(冨山房百科文庫,1977年) 初版は昭和15年で,その型を使って出版された本である.だから触ると,活版の感触が生々しくつたわる.勿論,仮名遣いも当時のまま.

フォスコ・マライーニ:ヒマラヤの真珠(1943年) ,海女の島:舳倉島 (1964年) 失われたアジアの楽園

フォスコ・マライーニという知日家のイタリア人学者がおられた.5年ほど前に91歳で亡くなった文化人類学者,登山家である.山の本などを蒐集すると,少 しひかかってくるので,知っておられる方も少なからずおられると思う.戦前,当時の中華民国から半独立…

横浜・若葉町「アユタヤ」:日本のリトルバンコク伊勢崎奥の若葉町でタイ料理を食す

昨日のバンコクの騒乱はとても哀しく,ほとんで内戦状態になっていて信じがたい.結局,バンコクで予定していたイベントを規模をとても小さくして日本でできないかなあ,と考えている.タイの友人を呼んで.いずれにしても暫くはいけないなあ,と思うと,と…

金沢・安江町「いろは食堂」:素敵な花屋さんの近所でオムライスを食べた

翌朝は予想通り,爽やかという言葉でしか表せないくらい綺麗に晴れ上がり,二日酔いはともかく走ることにした.だいた10km見当で,寺町台地の上から長 良坂で犀川に降りて,上菊橋から小立野上がって,天神坂からおりで材木町抜けて天神橋から浅野川.下…

Jazz会#4:山下洋輔をおさらいしてから,ECMという音世界---眼でも聴くジャズ

知人と呑んでジャズを聴く会のメニュー.先週末,金沢駅ヨコの音楽堂で聴いた山下洋輔のおさらいで軽くはじめて,40周年を超えたECMレコードを聴くメニュー.実は30年前にはじめて買ったジャズレコードがECMレーベル,Keith Jarrettだったりする私.だか…

ボクがタイに惹かれるワケ(2):バンコクを去る日,路地風にあたって(昨冬)

金沢とバンコクには気候はともかく,ひとの在り方に共通項があるように思える.仏教とアニミズム (神道)が息づく土地,いい笑顔に結構な頻度で会える,人の歩み・動きが少しゆっくり,などなど.

ボクがタイに惹かれるワケ(1):バンコクの甘い香に想う(昨冬)

木曜日,シンガポールからバンコクには随分遅い時間についた.いつものことだが,パクチーの仄かな香が漂っている.ぼくは,これにすっかり参っているの だ.とても甘い記憶となって包んでいる.(昨冬の記録)

金沢・木倉町「六味一滴」 ウワサの料理屋さんに出かけました

明るいうちに「寺喜屋」さんへ.そのあとは,「六味一滴」へ.二階の広間を貸し切りにして頂いて,食事で会議.とてもとて も雅な感じで,皆様に喜んで貰えたので嬉しい.お料理は写真をみて頂きたいのだけど,とてもお酒がすすむ,洒落た品々が並ぶ.眼が楽…

金沢・片町「THE SPICE COMPANY」:知らない街に来たときに独りで座れるバーがあればいい

昨年秋に金沢にやってきたときには,当然のごとく友人とも離れ,このトシになるととても寂しい.職場の諸先輩は優しいのだけど,OFFの面倒まではあんま りお願いできないし.幸い,職場で教えて貰ったのが,片町のAPA中央の隣のビルの六階「THE SPICE COMPAN…

金沢・柿木畠「カサ・デ・リブ」,木倉町「ひげの店」:やっぱり金沢の夜は楽しいオヤジ達

メンバーは医王山に引き続きKさん,Kさんの相棒Qさん,加賀からこられたTさん,というオール40代での路地裏探訪.始まる前から楽しい.師匠のK老師 を先頭に,勝手に待ち合わせ場所にさせて頂いた片町の老舗「金港堂」さんを出発.まずは新天地の火ートに…

Charles Mingus: Mingus at Carnegie Hall (1974) まだ寒い5月だから暑苦しい一枚

僕はGeorge Adamsの咆吼はとても気持ち良くて,熱心ではないけれど,見かけたら買うようにしている.その昔,TimelessのEarth Beamsが気に入ったから.もっとも日本製作のAmericaとか晩年の2枚は最低だったけど.

Michael Shrieve:Fascination

1990年代のBill Frisellの音世界は,脳幹の奥底まで侵入してくる少年時代の記憶のような衣を被った曲調のなかで,ディストーションの効いたキツイ感じギターが気持 ちヨシで,随分買ったような気がする.これはMichael Shrieve名義なのだけど,Bill Frisell…

Woody Shaw: Stepping Stones

ボクにとって特別なアルバム。 まっすぐな70年代ジャズの熱い名盤。はじめて聴いたのは京都にあった52番街というジャズ喫茶。すぐ十字屋まで買いに走った、ことがつい先日のように思える。 これを聴くとヴィレッジヴァンガードではなくて、京都のあのジャ…

白兀山(880m)と奥医王山(939m):僕たちがみたのは消えゆく冬の記憶と夏の予感の交わり

金沢に引っ越してきてから二回目の登山は医王山(いおうぜん).職場の窓からいつも見えている.黄金週があけて積雪が無くなっている(ように見える)の を見計らって,友人のKさんと向かった.医王山という山があるあるわけではなくて大きな山塊の総称で,…

Misha Mengelberg: No Idea

No Ideaを聴くとMisha Mengerbergは,Thelonious Monkのような音世界から油っぽいところを抜いて,少し饒舌にした音なんだな,と思う.欧州的な華がしっかりあるので,Monkのトツトツ感 が煌めいたような感じでヘンなGrooveを始めるので,気色悪く気持ちいい…

金沢・泉ヶ丘「Robert Dumas(ロベールデュマ)」:イタリアンで調子に乗ってつぎはフレンチ

GWの前,相変わらず天気ははかばかしくなく,なんとはなく気詰まりな日々だったのだけど,美味しいものを食べたい気持ちが強くなってきた.先日,金沢 での初イタリアンで勢いづいた,とも云えなくもない.近所のNさんのバーで,たまにお会いする岩城シェフ…

金沢・寺町「つば甚」:芭蕉逗留の部屋もあるそうで..

昨冬,12月の初旬,すなわち忘年会たけなわの頃合いに県外からの客があり,伝統の料亭”つば甚”で会食とあいなった.ちなみに今回は自腹(イタッ).江 戸時代から続く金沢で二番目に古い料理屋さんだそうで(一番目の名前は忘れた)...松尾芭蕉が逗留し…

金沢・久安 Campagne(カンパーニュ):暗く寒い4月の終わりに

毎日通勤のために金沢郊外で片道4km弱の道のりを行き来すると,和食だけでなくフレンチやイタリアンが少なからずあることに気がついた.美味しそうなモ ノには興味はあるのだけど気弱な(というか人見知りが強い)僕はなかなか独りでは入るのは気分的に難…

Han Bennink :3 (1997) Last Dateから三十余年経ても変わらぬ変な味

Michiel Borstlap目当てで買ったが,そんなことがどうでもいいくらいライブ録音の空気がいきなりDolphyの"Last Date"なのでぶっ飛んだ.Han Benninkが作る空間がすでに出来上がっているのだ.あわせて,欧州特有の乾いた空気が作り出す音が一音・一音響いて…