K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Eberhard Weber: Endless days (2001) 起き損ねちゃった春の柔らかい雨の中

そんな朝の気持ち良く物憂い感じのなか聴いているのはエバーハルト・ウェーバーの「終わりなき日々」。オレゴンのPaul McCandlessを迎えた演奏で、オレゴンのあのFolk系浮遊音の世界とウェーバーのふにゃっとしたベース音が美味しく溶け込んでいる。いい組み…

実は...(小さな声だけど)

etc

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Jim Hall: It's nice to be with you(1969)ボクにとって素敵なジャズとは

そんなときには感性を大きく振り回したり、遠くに連れて行くのではなくて、時間が少しでもゆっくりと流れるような音がいい。そんなボクにとって素敵なジャ ズとは,と考えると,真っ先にこのLPを思い浮かべる。ジム・ホールがドイツのMPSに吹き込んだ一枚。…

Martha Argerich: Shostakovich曲集(2006) iPOD+真空管アンプで聴く

今朝はArgerichによるショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を聴いた。2006年ルガーノフェスティバルでのライヴ。凄い勢いで駆けるように音が流れ ていく。勢いを音にしたような録音。そのほかにも同じショスタコーヴィチのピアノ協奏曲がDG盤にも収録されている…

日曜日:天蓋の縁でまじわる冬と春の光景

夕暮れの景色をみるささやかな寂寥感も悪くなくて、野田山の向こう、あかね色の医王山に見惚れてしまった。あかね色の白峰、をしらじらと見ていると、天蓋の縁でまじわる冬と春の光景のなかに、自分の歩をおさめてみたくなった。

Toto Bona Lokua(2003) 決して熱狂のない微温で漂う現代のクレオールの音

Lokua Kanza, Richard Bona, Gerald Toto:Toto Bona Lokua(2003) 1. Ghana Blues (R.Bona) 2. Kwalelo (R.Bona) 3. Lamuka (L.Kanza) 4. L'endormie (G. Toto) 5. Flutes (G.Toto) 6. The front (R. Bona) 7. Na yé (L.Kanza) 8. Help me (G.Toto) 9. Stésuf…

Anatoly Vedernikov:Liszt, Ravel, Franck 去りゆく冬へのオマージュ

そんな消えてしまいそうな冬へのオマージュのような音。最近、随分聴いているのがアナトリー・ベデルニコフのラヴェル。水の戯れとクープランの墓。

池田満寿夫:エロチックな旅(1996)鯨飲する前にオヨヨ書林で買った古書

オバカな鯨飲する前にオヨヨ書林で買った古書が、池田満寿夫のエロチックな旅(1996,求龍堂)。僅か63才で亡くなる1年前の出版。オヨヨ書林の棚をみていたら綺麗な表紙と眼があって、連れて帰った。500円也。翌日、名古屋へでかける車中で読みおえた。

Marc Copland: Haunted Heart & Other Ballads(2001) たまには仄かな甘口の音を

そんな朝はマーク・コープランドの、砂糖を少しだけ入れた紅茶のような、仄かな甘口の音を聴くのも悪くない。ハーシュのような深い世界観を感じさせる人ではないのだけど、ピアノの響きがとてもいい。

伊藤大輔@galetasso こんな時だけど、こんな時だから

昨夜、近所のバーgaletassoではじめて(だそうだ)のライヴがあった。伊藤大輔さんというヴォーカリスト。ジャズのフィールド,だそうだ。しらな い唄い手(ほとんど知らないヒトばかりなのだけど)だけど、なんの予備知識なしに聴いたのだけど、とてもとて…

Fred Hersch: Red Square Blue (1993) 満ちたる月の晩を静かに過ごした

昨夜届いていたのは米Amazonに注文していたフレッド・ハーシュのRed Square Blue。ロシアの作曲家Scriabinの曲,それもゲンリヒ・ネイガウスの演奏で好きな前奏曲Op. 11, No. 2が入っているので注文。送料を含めても日本のアマゾンより随分安い買い物だった。

笠井紀美子: Tokyo Special (1977)スペシャルであって欲しいとおもうのだけど

全曲が亡き安井かずみの作曲、作曲はいろいろ。ボクには鈴木勲の曲がとても格好良くて、矢野顕子(デビュー当時!)の曲がどう聴いても矢野顕子なのに驚いた。

San Diego KSDS(88.3MHz):本日(3月16日)12時から14時のジャズ番組 by Norm

僕の友人Normがジャズ番組をやってます.サンディエゴのFM局KSDS(インターネット http://www.jazz88.org/ あるいはiTUNESのradio/jazzで聴けます).日本時間の12時から14時.趣味がいい奴なのでいつも新しい発見があるので楽しみ. 興味があったら聴いてく…

Sonny Stitt: 12! (1972) また気になってきたMuseレーベル

Museという1970年代から1980年代にかけて正統的なジャズを残したレーベル。小粒でも大粒でもない、中粒ってコトバはないと思うのだけど、そんなジャズを沢山残している素敵な感じのレーベル。

御茶ノ水:地震の直前にディスクユニオン・クラシック館での猟盤(その1)

地震の前に出かけたのは御茶ノ水のディスクユニオン・クラシック館。関東に出かけたときは、お約束のように行く。本当はジャズ館も行きたかったのだけど、クラシック館で沈没。ジャズ館はまた今度。

Muzsikas, Marta Sebestyen, Takacs Quartet:金澤に戻ってきてなんだか疲れたような朝に

そんな少し疲れたような日曜日なので、クラシックというより民族音楽のような音源をぼおっと聴いている。米国NPRの音楽サイトでみ つけたもの。なんとなくほっとする音楽。クラシックというより民族音楽、20世紀の音の流れの源のような。 行ったこともない中…

(ECM1718) Anouar Brahem: Astrakan Cafe (2001) エキゾティズムという満たされない異境感に浸りながら

このAnouar Brahemという知らない奏者のアルバム「Astrakan Cafe」を手にとったとき、まさに、そのような感覚の扉を開くキイワードに溢れていたのだ。 Astrakanというロシア辺境のステップ地帯、蒙古系の領主からいつしか回教の地に、Khotanというタクラマカ…

Fred Hersch: Live at the Village Vanguard (2003) 旅のような流れる時間の残照のように

このアルバムは横浜・関内のディスク・ユニオンで購入したもの。最近、Herschが気になって仕方がないのだ。とてもとてもlate commerなのだけど。どちらかというとソロ・ピアノのアルバムから入っているので、ピアノ・トリオがもう少し欲しいと思っていた。マ…

Carlos Aguirre: Violeta (2008) 春を迎えるためのプロトコルのような

そんな日々を過ごしているのだけど、案外よく聴いているのは南米の奏者たち。それもアルゼンチンの。カルロス・アギューレの何枚かのアルバムはボクの気に入りになっている。

Shura Cherkassky: Last of the Great Piano Romantics 1 奥村の「おてもやん」とは

Shura Cherkassky: Last of the Great Piano Romantics 1(Asv Living Era) 1. J.Strauss: 'By the beautiful blue Danube' (arr.Schulz-Evler) 2. J.Strauss: 'Wine, women and song' (arr. Godowsky) 3. Mana-Zucca: Fugato Humoresque on the theme 'Dixie…

横浜・関内「ディスクユニオン」久々の猟盤(クラシックCD編)ゆっくり聴きたいのだけど

今週水曜、というのは横浜・関内のディスク・ユニオンに出かけた日。その猟盤内容について,前回はLPレコードを紹介したので,今回はCD、それもクラシックのものを。

横浜・関内「ディスクユニオン」久々の猟盤(LP編)30年刺さっていた小さな棘を抜いて

用件は早々に片付いたので、関内のディスク・ユニオンへ。ジャズ・クラシックを漁る。LPが7アルバム(11枚の円盤)、CDも7アルバム(これも偶然11枚の円盤)が釣果。締めて、1000円/アルバムの購入単価。まあまあかな。

The singers unlimited: A capella (1971) 音を聴くといふことに救いが欲しいならば

そんな感覚,音を聴くといふことに救いが欲しいならば,ボクが聴いているのは,コーラス・グループ:The singers unlimitedのA capella。男性3人,女性1名のコーラスが生み出す重層的、かつ純度の高いヒトの声を聴いていると、一歩,一歩、感覚が一つ上の…

武田和命:Gentle November (1979) :黄昏たら(なくてもいいけど)黙って聴く一枚

武田和命(ts), 山下洋輔(p), 国仲勝男(b),森山威男(ds) 1979年9月 坂戸市民会館での録音(観客なし,スタジオとして利用)