K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

黎明の頃

昨夜は友人達が集まったから、遅くまで賑やかだった。そして、祭りの後のような寂しさ。 黎明の頃に目覚めた。晴れた空に曖昧な雲が流れていた。 昼前から、あんなに荒れるとは思っていなかったけど。 転げるように気温が下がり、晴れ間が見えなくなっていく…

Incredible piano tone of Bill Evans on Riverside (Jazz会#28)

ビル・エヴァンスが亡くなって33年。51歳でこの世を去ったエヴァンスの初リーダー作は1956年で27歳。僅か24年の時間のなかでアルバム発表をしていたことを改めて認識し、驚いてしまう。短くも儚い。

James Blood Ulmer: Free Lancing (1981) えいっ、とカラダを取り戻す

この頃(1980年頃)のジャズは毎月のように、こんな変な音楽出てくるので、雑誌やレコード屋から眼を離せなかった。

Kronos Quartet: Music of Bill Evans (1985) 虚空に手向けられた花のような

ビル・エヴァンスの楽歴の初期、Riversideのアルバムをプロデュースしたオリン・キープニューズがエヴァンスに捧げたもの。演奏はライヒとかグラスなどの現代曲の演奏で知られるクロノス・カルテット。弦楽で聴くエヴァンスのピアノ曲が並べられている。ゴメ…

冬が近づく感触(金沢・新天地「赤城」)

最近は自室でLPレコードを聴きながら沈殿している。ときとして、朝なのか夜更けなのか、そういった時間の感覚が狂ったようなときがある。 オトを聴くことは、セイシン的によくない、と思えることが多い。書を捨てよ町へ出よう、と云ったのは青森のオカシナ人…

冬への戸口

東の空

雨上がりの朝に:The Best of Bill Evans(1969頃)

雨があがった月曜日の朝。南から雲が沸き続けていた。 カーテン越しにも雲が流れていた。 窓から光が溢れる部屋に籠もってレコードを聴き続けていたかった。 そのとき聴いていたのはビル・エヴァンスのベスト盤。Verveの幾つかの盤から楽曲が選ばれ、当時の…

仙台・片平から一番町のあたり

仙台・東北大には年に一回は出かける。その界隈、片平から一番町のあたりは寂れず・賑わずという感じで、(ボクにとって)とても好きな街角。金沢にはない空気が漂っていて、市内から美大以外を追い出した(かどうかは知らないけど)街と、徒歩圏内に大学を…

(ECM2287) Carla Bley: Trios(2013) ボクにとって永遠のオネーサマ

昨日は接客だった。木倉町の「六味一滴」で会食。そのあとボクの大大先輩が興に乗って、片町にある綺麗なオネーサマ達がいる高級店へ。ボクタチ技術者世界も丁稚から務める階級世界そのもの。このトシになっても昨夜は下っ端なので、大大先輩の後ろについて…

最近やってきたCDをまとめて

LPばかりと云いながらも、CDにぼとぼちは手を出したり、嬉しいことに知人から貰ったりしているので、ちょっとアップ。

上高地・徳本峠(2135m)山旅という死語のようなもの

徳本峠の山小屋。昔の風情、を残している。

冬への傾斜

寒さで目覚めた夜明け。 秋が来る前に冬の匂い、鉄のような乾いた金属の感触を伝える、が流れているように思えた。 颱風を重ねながら、釣瓶落としのような冬への疾走。 冬への傾斜が日に日に強くなっていること、に違和感を感じている自分に驚いている。 次…

1200枚収納のレコード棚「大洋Shelfit」堅牢で安価

今まできちんとしたレコード棚を買ったことがない。本棚の流用。 問題は不適切な棚を選ぶと、レコードの重さで、棚板が湾曲するし、レコードの取り出しが難しい。 それなりのピッチで購入したレコードが棚から溢れ床積み。それに亡父のレコード箱も積んであ…

LAMBERT, HENDRICKS & ROSS: The Swingers (1958) そろそろ21世紀のオトを中心に、って思っているのだけど

今朝のLPレコード。器楽のソロに沿って唄うヴォーカリーズのLHR。 World Pacificのオリジナルをモノラル・カートリッジで聴いている。ジョン・ヘンドリックスの声の艶がよし。西海岸のコンボがバックなのだけど、ベイシー楽団のフレディ・グリーンがギターで…

浅川マキ:幻の女たち(1988) 真夜中に聴く遠い記憶の残滓

真夜中と夜明けの間に帰宅したら、その時間の開封が似つかわしいアルバムが届いていた。 疲れていたボクには、幻が女なのか、女が幻なのか、分からなかった。 ただ、真夜中に聴く遠い記憶の残滓、のような、 存在していないオトを聴くような不思議な感覚だけ…

Ortofon SPU Clasic GE: とても重たいカートリッジ

山水のC2302/B2302に電気を入れてセットアップするとき、細々とした亡父の遺品の箱を覗いた。仰々しい赤い箱が見えた。Ortofonの箱。なかには、とても大きなカートリッジ。 OrtofonのSPU Classic GEというMCカートリッジ。実は使用中のケンウッド、マイクロ…

金沢・下菊橋から寺町へ:颱風が近づく朝に

颱風が近づく朝、そんなときは仕方がなくクルマで仕事場へ行く。 その道すがら、好きな場所が2つある。坂道。 下菊橋から寺町へ向かう上り坂。坂と一緒になって空を見上げる。 泉野出町から南有松へ向かう下り坂。眼前に空が広がる。 好きな感じの朝、好き…

博多・西天神「TICRO MARKET」「BORDER LINE RECORDS」整った街角に

何週間か前、久しぶりに博多へ行った。颱風の最中の移動は大変だったけど。 博多からの帰途、僅かな時間を見つけてレコード屋へ出かけた。西天神に集中している。現地に行くと、ちょっといい感じの街。中州あたりでうろうろするよりいいね。整った街角に、レ…

北アルプス・前穂高岳(3090m)@9/23 懐かしい上高地

急に思いついて穂高に登ることにした。友人たちが白馬に登っているのだけど、出張続きで疲れて行けなかった。だから、日帰りでも高度感を味わいたくなった。そして冷たい岩に触れたくなっかから。 日帰りとなると西穂高が定番だけど物足りない。久々に3000m…

雲沸く秋晴れの白山へ(9月29日)

目覚ましを3時にセットしたのだけど、既に明るくなった部屋で目覚めた。長距離を歩くことを諦めた。 市ノ瀬を出発したのは、すっかり陽も高い8:40。体は使いたかったので、白山禅定道から観光新道、頂上へ。 標高差1900mあまり。4時間半で頂上へ。後半はスピ…

Jim Black: Houseplant(2009) 秋には浮遊して

秋には浮遊して、オトを聴き続けていたい。気を許したら、陽は勢いよく落ちていき、根拠のない取り残されたような焦燥感に囚われる。 だから、こんな芯のないような浮遊するオトを周回させながら過ごしている。時間のはじまり、も、終わりもない。 濃い、あ…

Richie Beirach・富樫雅彦: Kahuna (1978, Trio) 27分24秒の演奏会

正直に云うと、演奏の良し悪しが分からない。そんな指先で軽く紡ぐコトバで上手く表現ができない。 27分24秒の演奏会に座っていた、ような感覚。眼前で行われたピアノ・ソロが13分15秒、そして打楽器とのデュオが14分9秒。CDとかLPレコードといったオトの物…

浅川マキ:Nothing at all to lose (1988) あの頃の東京の片隅のような擦れたAOR(のようなもの)

9月のお仕舞ごろから忙しい。仕事して、レコード聴いて、タマに呑んで。 それはさておき、植松孝夫のアルバムをまとめて入手したとき、同じく植松孝夫の映像が観れるので、浅川マキのDVD(浅川マキがいた頃 東京アンダーグラウンド)も入手。そこで1990年前…