K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-01-01から1年間の記事一覧

姉崎等, 片山 龍峯:クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 (ちくま文庫)

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫) 作者: 姉崎等,片山龍峯 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/03/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 今年の夏、手取川支流で熊と遭遇した。渓流釣りの最中で、午…

年の瀬の片付け

右がフリージャズ箱。ユージン・チャドバーンのレコードが見えている。若きブロッサムも。 レコードを購入する速度と、聴く速度の不整合が著しい。ディジタル音源はクルマや仕事場で聴けるが、レコードはそういかない。未聴盤が床置き、そうこうするうちにレ…

最近届いたレコードとCD

なんか気分がささくれるような忙しさ、だった。そんな時は、ついレコードやCDの購入ピッチが上がる。気になっていた再発モノを片付けた。 ベイリー関連で4枚。無地のソロは、オリジナル。あとは最近の再発。あのヒリヒリとしたギターの音の緊張感がたまらな…

獣肉を食す

11月中旬から2月中旬は狩猟期。金沢の奥に、鉄砲撃ちが営む料理屋がある。 そこで狩猟期は肉を楽しむことができる。今期も何回か行ったのだけど、熊、鹿、猪、鴨、雉、まあ様々な肉を味わった。血抜きの技術が抜群に良い(に違いない)ので、クセのない濃厚な…

小松弥助へ

暮れも押し迫って来た。そんな中、寿司を食べに行った。 都合がつかなくなった友人の予約を譲り受け、釣りの師匠と出かけた。 5年ぶりくらいか。休止時期を挟んで場所が片町から駅前に移動。 カウンターの背後にあるテーブル席でゆっくり呑んだ。昼酒。 ボク…

Benny Golson : Time Speaks (1982) 昔のジャズ喫茶に居る気分

例の「話題の本」のなかで、一番笑ったのは、ベニー・ゴルソンの曲はいいが、演奏はつまらん、云々。全くそうだ。確かに面白いと思ったことはない。近年、金沢にケニー・バロンと来たが、タラタラの垂れ流しで、あれまあ。 一番良かったのは、ナレーション。…

高田みどり:Through The Looking Glass (1983) ゆっくりと旋回する音場に身を任せながら

少し前に入手した佐藤允彦とのアルバムに続き。これも再発のレコード。海外盤である。音はまずまず。 これを聴きながら、発売された当時(プラザ合意の前で円高不況直前)のことを思い出していた。石油ショックから世の中も癒え、高度成長は終わったが安定成…

Bose quietcomfort 35:  海外出張では

Bose QuietComfort 35 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン ブラック【国内正規品】 出版社/メーカー: BOSE 発売日: 2016/06/24 メディア: エレクトロニクス この商品を含むブログ (1件) を見る 12月にシンガポールまで行ってきた…

Matt Mitchell: A Pouting Grimace (2017)21世紀のthe second decadeのお終いに

年末になって、誰もいない仕事場で聴いて見た。真っ先に思ったのは、ショーリーのアルバムで、ともに現代音楽とジャズの境界領域、というより現代音楽側に踏み出している。 フリージャズに近い奏者が集っているが、作曲し尽くされたような楽曲を演奏している…

湊谷夢吉:魔都の群盲(1997、北冬書房)没後30年の漫画家

魔都の群盲 (湊谷夢吉劇画作品集) 作者: 湊谷夢吉 出版社/メーカー: 北冬書房 発売日: 1997/08 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 昔、つげ義春の新作が読みたくて、「COMICばく」を読んでいた。そのなかには、かつてのガロ…

Derek Bailey: To Play/The Blemish Sessions

「話題の本」のなかで出てきたアルバム。デヴィッド・シルヴィアンの"Blemish"でのベイリーのテイクを別途アルバムにしたもの。

Andrew Hill: So In Love (1956) オリジナルが安レコード

いつだったかのディスクユニオンで購入。やっと聴いた。購入のピッチを上げすぎて、聴ききれていない。溢れたレコードを整理して、棚に入らないから箱に詰めたりしていたら、未聴盤も既聴盤もぐじゃぐじゃ。やっと見つけた。やれやれ。 これはWarwickのオリ…

今朝の金沢

晴れ時々曇り時々雨時々霰

Birth of ICP: Treasures Box 1966~1969: 謎の宝箱

”Birth of ICP: Treasures Box 1966~1969”という謎のCD4枚組を購入。 ドルフィーのLast Dateはボクのなかで究極の1枚(勿論ジャズ部門で)、なのだけど、ある時期から、ドルフィーの背後のベニンク、メンゲルベルクの(秘めたる)変態性が強烈なスパイスに…

山下洋輔トリオ(1973) オープンリールからの復刻

最近はLPレコードに気持ちが行っているので、気がつかなかった。オープンリールで発売されたアルバムからの復刻だそうで、音が極めてよい。デッドな録音ではあるが、サックスが中村誠一から坂田明へ交代した第二期トリオの最初期の収録となる。同年には、イ…

鈴木昭男, John Butcher: Immediate Landscapes (2006, 2015) BGM感覚でその空間に浸り込む

気になっていたアルバムを年末になって入手。仕事場で聴いていた。案外、違和感なく環境に溶け込む。音楽と音の境界線を探るような内容なのだけど、2006年に収録された1-5では、共鳴する空間のなかで、僅かな音を探針のように流し、彼方の壁との反響を測定す…

雪がしっかり降ると

雪がしっかり降ると、底が抜けるような寒さ、にはならない。むしろ、果てがない寒さようなものから、ふんわりと浮いたような暖かさ、がある。 そして、底が見えないような暗さ、にはならない。むしろ、果てがない闇のようなものから、ふんわりと浮いたような…

五十嵐一生: Ballads of a sullen horn man (2015-16) ただただ柔らかい管の響きを愉しめば

先日、届いたアルバム。2015年から16年に録音され、今年リリースされた2枚組。バラード集でCD2枚組なんて、ちょっと食傷気味になるんじゃないか、の気持ちもあって暫く買おうとしたり止めたりしていたが、結局は入手したのだ。 結論から云うと、全く飽きは…

Mary Halvorson: Paimon The Book Of Angels Volume 32 (2017) ゾーンの曲に惹かれたのか、ハルヴォーソンに惹かれたのか

メアリー・ハルヴォーソンには関心がありつつも、すっと入ってくることが少なく、関心の割には聴いていない。しかしこのアルバムは違った。多分、ゾーンの曲が聴き手(ボク)のなかの壁を突破する力、を与えているのだと思う。 このアルバムについては、以下…

雪が降り始めた

何と職場の慰安旅行で和倉へ。雪の中。

今年よく聴いたアルバム、さらに吉田野乃子のアルバムを

通勤路で、トリオ深海ノ窓を聴いていると、止めどもなく多幸感がある。音楽を聴く愉しみ。今年聴いたアルバムでは、クレイグ・テイボーン/イクエ・モリのデュオと並ぶ回数。ともに今年気に入ったアルバム。 ともにフリー的な語法が美しくパッケージ化されて…

The Gigi Gryce-Donald Byrd Jazz Laboratory, The Cecil Taylor Quartet: At Newport (1957) ある日、あるバーで

ある日、あるバーでかかったレコード。日本盤の安レコード。 ジャズ喫茶でもなかなか鳴らないようなレコードが、ほとんどロックかソウルばっかりの自称「ロックバー」でかかった。「**君(ボクの名字)、聴いたことある」とか云って、店主はちょっと得意そ…

12月13日 朝

朝、出勤前、急激に暗くなってきたと同時に霰が。シンガポールから帰国し、昨日、スノウタイヤに換えたばっかり。ぎりぎりで間に合った。本格的な降雪期に突入だ。

田中鮎美, Johan Lindvall, Christian Wallumrød: 3 pianos (2016) 再びレコードで聴く

この3 pianosをレコードで購入していたが、何かすかっとしていなかった。ディジタル音源で聴いていたときの空間、よりも少し濁ったような、そして薄い膜が張ったような感触。少なくないレコードで、そのような場合がある。新作であっても、そのような場合が…

Pharoah Sanders: Jewels Of Thought

昨日、届いたレコード。結局のところ、ジャズを聴きはじめた頃に隆盛?だったロフトジャズと周辺の奏者に好みが戻ってきた。太い管の音と、背後で躍動するビートを聴いているだけで、多幸感満点だ。辛気くさい(と思っていた)最終期のコルトレーンでのファ…

金沢に帰ってきたら

昨夜、強風が吹き荒れる金沢に帰ってきた。朝、薄明ながらも明るい。積雪の時候に遷移していることに気がついた。仕方がないから、部屋でカークのペダルアップを聴いて、気分を上げている。

華人社会のfinal destination

シンガポールを見ていると、華人社会のfinal destination じゃないか、と思う。特に大陸支配層が考える。良く発達した産業、整然とした街、ヒト。賢人統治の姿態、の成功例。中途半端に西洋化した香港と比べても、である。鄧小平がリークワンユーに相談して…

シンガポール最後の夜(観光はなし)

終日、学会会場に。その後、懇親会へ。本日はアルコールあり、のアナウンスだが、コストを考えると、期待しないことにした。場所は、シンガポール国立大学構内のレストランScholar、漢字では「秀才」である。何だか、さすが「アジア1」にランクインした大学…

シンガポール最後の夜(観光はなし)

終日、学会会場に。その後、懇親会へ。本日はアルコールあり、のアナウンスだが、コストを考えると、期待しないことにした。場所は、シンガポール国立大学構内のレストランScholar、漢字では「秀才」である。何だか、さすが「アジア1」にランクインした大学…

シンガポール雑感

昨夜は学会の懇親会。シンガポールは酒類が異常に高価なので、美味しい中華にお茶。何とも締まらない。 隣は黒竜江省の牡丹江出身。シンガポールでメーカーのフィールド技術者をやっている中国人。反対側はサムソン辞めてシンガポールの大学で研究者をやって…