K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

仕事で大阪へ

金沢から列車に乗る。南条まで雪がなく、寂しい光景。 これから数日、仕事で大阪へ。労務提供のような仕事で、数日、ホテル住まい。事務方が確保した部屋は綺麗で新しいのだけど、浴槽がないので驚いた。海外からの渡航者増、を狙ったものだろうけど、いやま…

モノクロームの記憶

蓮見令麻: Billows of Blue (2016) 在ったこともない記憶を辿るような

蓮見令麻のピアノとヴォイス。それにドラムとベースが寄り添う。蓮見が主宰する、このRuwehレーベルのアルバムの魅力は、アコウスティックな音響空間の柔らかさ、だと思っている。最近、多くの(全てでないが)ECMのアルバムに「作られた」アコウスティック…

久々の医王山(白兀山):山頂からは白山、北アルプスの眺望

スノウ・シューを持って、朝から医王山(白兀山)へ。8時過ぎに見上峠に。零下一度。晴天で寒さは感じない。スノウ・シューをザックに装着し、林道を上がる。クラストしていて、所々滑るが快適。西尾平が近づくと、展望が広がる。 白兀山も見え始める。 西尾…

Miroslav Vitous: Ziljabu Nights (Live At Theater Gütersloh) (2016) 音の柔らかな膨らみ

何回か聴くと、音の柔らかな膨らみ、それはほとんどベースから、を強く感じ、ECMの録音では感じられない暖かみ、が気持ち良い。素晴らしい。ただ過ぎ去った時間、のようなものに対する愛惜のようなものを感じる。それはラファロのGloria's Stepを取り上げる…

Akira Sakata: Counter Clockwise (1975) ある種の速度感に支配された

山下洋輔トリオの夏の欧州ツアーで録音されたキアズマが6月。このアルバムはその後、一ヶ月後にドイツのミュンヘンで吹き込まれている。坂田がリーダなので、山下洋輔の代わりにベースのアデルハルト・ロイディンガーが入っている。 坂田明の演奏はあの緊迫…

皇居を走る・坂のある光景

皇居を走った。時間がなかったので1周。皇居の光景だけでなく、湯島の宿から気象庁までの間、も懐かしく好きな場所。坂のある光景、も好きなのだけど、これって金沢も同じだなあ。

北陸の山・北陸の谷(羽田から小松へのフライト)

今日は子供のように窓に釘付け。金沢上空で蛇行したようで、実に楽しい着陸になった。風が強く、白山の稜線は雪煙が舞い上がり、見えなかった。 丹沢山のあたり 富士山 八ヶ岳。いつも硫黄岳上空を横切る。 長野に入ると雲 北陸が近づくと切れてきた 庄川か…

金沢に帰って

名古屋で入手したロイ・ヘインズのcrucklin'を聴いている。モノラルの強い音圧、ブッカー・アーヴィンの太い音、軽快で疾走感があるドラム。満足した。

お茶の水ディスクユニオンでの猟盤

仕事の後、出かけた。 まずは古いレコード(オリジナルかは分からないが、相応に古い) ハンク・ジョーンズのサヴォイ盤はさるブログが念頭に、トリスターノはコニッツのアルバムで気になった。はじめて買った。 コールマンの良い聴き手じゃないが今更の一枚…

金沢・高尾「箸一」香箱炒飯

金沢の南の果てにある居酒屋。刺身が実に美味しいと、山の帰りにYに連れて行かれてから、山の帰りの居酒屋。だから冬はあまり行かないのだけど(近所じゃないから)、この間の日曜は、久々に出かけた。どんな料理の店か、以下のブログに度々登場するので、知…

東京・湯島「名のないバー」久々、東京の夜

名古屋・栄「バナナレコード ジャズシンジケート」前から欲しかった盤

仕事の前に栄のレコード屋へ。夏以来だ。 今回は3枚。前から欲しかった盤、があった。ロイ・ヘインズとブッカー・アーヴィンが入ったもの。別にPrestigeのセカンドで良かったのだけど(RVGモノであれば)、New Jazzのものが、まあまあの価格であったので手を…

落ち着かぬ日々

間違いなく、一年で一番忙しい時期。昨年末に二ヶ月間、体調が思わしくなかったので、首をすくめて波が去るのを待っている。仕事がそれなりに当たっている感触もあって、忙しさの後押しをしている。今日は名古屋で1時間ほど喋って、その後に東京へ。 金沢は…

降雪の後・明るい夜半過ぎ・そして朝

日野元彦: TOKO at Menu in jazz (1975) 黒く白く

何とも時代の空気、の塊のアルバム。録音がすかっとしないのは、楽器の多くがエフェクター過多、の時代の空気そのもの。何せ、アガルタや洪水、RTFにマハヴィシュヌ、そしてミステリアス・トラヴェラーの時代なのだ。結構真っ直ぐな奏者達が、そのような「音…

Arto Lindsayの近作を聴く(apple music)微毒の快感

ラウンジ・リザーズの頃から、微妙に気になっているのだけど、聴いてこなかったアート・リンゼイ。最近、ジム・オルークなんかも聴くので、ますます気になってきた。 近頃、新作が13年振りに出たとのニュースにまたもやビミョーに気になっていたら、apple mu…

富樫雅彦: Flame up (1981) ジャズ奏者としての富樫雅彦

富樫雅彦に熱中した時期がある。Spiritual natureからSketchと、日本的な間、のようなものに強く惹かれた。当時はコロンビアからキングにアルバム作成の場を移していたのだが、鈴木勲との陽光やパリでのセッションに痺れ、大編成のアル・アラーフで一気に冷…

加藤訓子: Kuniko Plays Reich (2009-10) 淡色のアルバム

打楽器の独奏(多重録音含む)でのライヒ集。メセニーが弾いたElectric Counterpointを打楽器に編曲している。ライヒの監修のもと、加藤訓子が編曲。 ライヒの曲は、退屈な繰り返しスレスレのところでの微妙な音色の変化、に気がつくと、定常的な繰り返しが…

Duke Ellington: Solos, Duets And Trios (1940s, 1965) 録音は二次的な問題なのだ

レコードで入手。やはり、そのほうがいいのだけど、かなりイコライザで整えた「ディジタル的」な整音を施した、ような印象。録音時期が異なる演奏も違和感がないよう、合わせている。1965年の演奏ではドラムの低音が異様に唸っているのが気になった。CDでも…

金沢に帰った・犀奥の山なみを

フェニックスでの夕食(ステーキハウス)

最近の米国での夕食は、変化球を求めず、剛速球で勝負。となればステーキ。恐ろしいほど当たり外れがあるシーフードやイタリアンと比べ、ほぼ無条件に満足できる確率が高い。フェニックス3泊のうち夕食2回はステーキハウス。ともにダウンタウン。 (1) 1130…

Revolver Records 再訪

長めの昼食時間に抜けて、Revolver Recordsを再訪した。普通の中古レコード屋なのだけど、数がまあまあなので、希に面白いものが安くある感じ。 いつもの事ながら人気盤が日本と微妙にズレているのが面白い。ジャン・リュック・ポンティーとかジョン・クレマ…

ECMの新譜(LPレコード)が続く

ECM

ECMでのLPレコードの出版ピッチが上がったようだ。サイトでの確認が欠かせなくなった。20 Euro/枚。新譜を2枚注文し、送料が10 Euro。総計50 Euroとなる。格段安くもないが、高価では決してない。毎月の確認が欠かせなくなった。 ボクがレコードでECMの新譜…

雨上がりのPhoenix

サンフランシスコでの長いトランジットを終えて、フェニックスへ。搭乗前に旧知のMさんとばったり。何年振りだろうか。 フェニックスは思いの外涼しく、とても快適。路面が濡れていて雨上がりだったようだ。ここには僅か三泊。もうそろそろ止めようかと思っ…

井上雪:金沢の風習(1978)もう消えてしまった時代の匂い、見えない金沢

小松の空港で時間があったら、本の販売コーナーに行く。地元の本を手に取る。昭和53年の本が復刻されていて、頁をめくると40年近く前、ボクにとっては身近な時代の写真から、子供の頃の日本、それも地方都市での生活が浮き上がる。気持ちの中では、指呼の間…

Duke Ellington: The Ellington Suites (1959, 1971-72) 地球上のどこにも実在しない民族音楽

いつだったか、アート・ランデのアルバムを「ありもしない国の民族音楽」、と書いたら、レスポンスが! @kanazawa_jazz 地球上のどこにも実在しない民族音楽の代表格はエリントンとザヴィヌルかと — 林 建紀 (@tahsaan_h) 2016年10月22日 うーん、なるほど。…

Arild Andersenが金沢に(1月12日)

Arild Andersenが金沢にやってくる。1月12日、もっきりや。 極めて残念なのは、仕事で大口の賛助者との会議・会食が入り、行くことがでいない。 ボクのブログの中では、1970年代中盤までの彼のアルバムは不評。面白くない。 今、1990年代のアルバムを聴い…

Fred Hersch: Sunday Night At The Vanguard (2016) むしろ力強さ、を感じさせる

発売直後に入手。それから、かなり聴いている。何がいいのか、というと、録音がよい。ハーシュのピアノの美音を、上手く納めている、と思う。特に冒頭、弾けるようなピアノの弱音に惚れ惚れする。それだけで十分、だと思う。録音はECMの米国録音を担当してい…

実相寺昭雄:哥 (1972) ATGの映画は好きなので

ATGの映画は好きなので、ポツポツと借りて見ている。何となく実相寺昭雄が気になっているので、これを見てみた。 哥(うた)[HDニューマスター版] [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2015/12/16 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を見る…