K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夕刻からのバーベキュー@S君宅

東京に転勤すたS君が帰ってきたので、昼呑み泥酔後に二戦目。まあ昼呑み帰宅後、2時間ほどは意識がなかったが。 前から岩魚を約束していたから、前日に釣り上げた何本か(尺1本)に加え、解凍したものも、炭火焼き。 あと小ぶりの山女魚と岩魚は、片栗粉を…

金沢郊外のアメリカ、のような

金沢在住のアメリカ人Lさん宅でバーベキュー。以前住んでいた場所の近所のバーが主催(か?)。そのLさんの新居に伺ったのだけど、そこは小さなアメリカ。大きなバーベキュー炉だとか、落書き自由の壁とか。久しぶりに会った人も居て、なんとも楽しい昼酒に…

Okwui Enwezor,Markus Mueller編:ECM/A Cultural Archaeology(2013) 無印良品で売っていたECM本

ECM: A Cultural Archaeology 作者: Diedrich Diederichsen,Kodwo Eshun,Renee Green,Okwui Enwezor,Markus Mueller 出版社/メーカー: Prestel Pub 発売日: 2013/01/28 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 金沢から東京に転勤したS君が、「…

Nakama: Most Intimate (2016) 音の流れがとても美しい

もう随分と前のことだと思っていたのだけど、彼らをもっきりやで聴いたのは、ほんの数ヶ月前だったのだ。ミニマル的なアプローチをとりながら、楽器の音響的な広がりを聴かせる、ジャズと現代音楽が渾然としたような音楽の面白さに惹かれた。 それは彼らのル…

Akmee: Neptun (2016) ピアノとドラムが現代的な匂い、を流し込むような瞬間

田中鮎美のレコードと一緒に届いた。クリスチャンからのギフト。 メタ・フリーミュージック的な、現代音楽との融解した境界線を狙うが如きNakama recordsの作品のなかで、異色なほどジャズ的。これが実に美味しい。先日、ジェイソン・モランのアルバムで書い…

暗い渓

曇り空のなか、小さな川の源流に出かけた。夏枯れなのか、釣られたのか、アタリはない。木陰は真っ暗で、少し気が滅入った。 落とし込みの後の緩流に餌が流れた。強く引かれた。気がつくと、尺岩魚を引き上げていた。痩せているなあ。

高瀬アキ, Silke Eberhard: Ornette Coleman Anthology (2006) 実に楽しいオーネット・コールマン・アンソロジー

昨日は高橋アキで、今日は高瀬アキ。ややこしい。どちらも好きなピアニスト。時々、ディスクユニオンのジャズ・コーナーで高橋アキを救出することがあるので、ボクだけややこしい、訳ではなさそうだけど。 それはともかく、このオーネット・コールマン・アン…

互いの進路が交叉したから(熊撃退スプレー)

先週、渓流で互いの進路が交叉した。いつか出会うかも、と思っていたが。 結局、何事もなかったが、やはり必要だと思った。

Kronos Quartet, 高橋アキ: Morton Feldman/ Piano and String Quartet (1991) 日本的な翳り

フェルドマンのFor John Cage は案外高価で、結局、最安値のamazon UKから購入した。そんな購入のための探索のなかで、このアルバムを発見。高橋アキとクロノスカルテットの組み合わせなので、迷わずクリック。やれやれ。 期待と違わず、かなりツボ。フェル…

Josje Ter Haar, John Snijders: Morton Feldman/ For John Cage (1997) フェルドマンやケイジの名前で思わず入手した一枚

ミニマルのように音が繰り返えされる。しかし、そこに律動のようなものは薄く、音の切片のようなものが、弱い光りを乱反射させながら、ひらひらと漂う。ひらひら、と形容した音の動きは軽く、ふわっとしているのだけど、そのような音が重ねられ構築された総…

Lars Muller: Sleeves of Desire (1996) 30年以上前を鳥瞰しているような、不思議な浮遊感とともに

Ecm: Sleeves of Desire : A Cover Story (Edition of Contemporary Music Sleeves of Desire : a Cover Story) 作者: Lars Muller 出版社/メーカー: Princeton Architectural Pr 発売日: 1996/07 メディア: ペーパーバック クリック: 1回 この商品を含むブ…

釣ったイワナを食べる(M君、金沢へようこそ)

二重くらいの線(金沢の知り合いの線、前職の後輩の線)で関係がある、ダグ・ワトキンスを敬愛するジャズ・ベーシストであり、信号処理技術者であり、ジャズ喫茶の親父志望というヘンなM君が、金沢にやってきた。2年ぶり、だろうか? 前回来たときに集まっ…

Linda Catlin Smith/ Apartment House and Quatuor Bozzini: Drifter (2017) ごく自然に、そして最高の「The Most Beautiful Sound Next To Silence」を感じたい

音響的に面白し世界を紹介して頂いているよろすず氏のサイトの今年上半期のベストがこれ。カナダの作曲家試聴して、迷わずUKの会社に注文。 現代音楽。カナダの女性作曲家の作品集。ミニマリズムの影響というか、それ以降の音楽であることはどことなく感じら…

初夏の渓を再び

先日の釣りの続き、に出かけた。源流では、時期が遅くなると、魚が奥へ奥へと向かうような気がする。だから竿出しの場所、は大切なのだ。先日は早すぎて、奥に入ることができなかった。 朝5時、クルマを出て林道を歩く。2kmほどで、30分。5時半に入渓。明…

朝粥をはじめた

昨夏、昨冬と体調不良が長く、独り暮らしの食生活が気になってきた。まずは、朝にスープや味噌汁をしっかりとるようにした。 この記事でも引用しているが、北海道のミドリ薬品のtweetを参考にしている。その続きで、さらに朝粥を試してみた。 夏バテを中医学…

初夏の1日

仕事を休んで(休日出勤の代休)、源流域に出かけた。今回は、手取川のある支流へ。アプローチが短いので、比較的、楽。 早朝、未舗装の林道を走る。路肩の駐車スペースに止めて、30分ほど歩いて入渓点に向かう。既に日の出後で、日差しが暑い。汗が額を流れ…

Jason Moran: Bangs (2016) アヴァンギャルド系の奏者が担っている音響的な深みを

JOE氏の記事で気がついたが、彼とは逆にDLで$20に引っかかって、手が出なかったアルバム。ジェイソン・モラン、メアリー・ハルヴァーソン、ロン・マイルズという、不思議な組み合わせ。 2ヶ月近くたって、はっと思い出して、試聴したらイケるではないか。イ…

Nana Vasconcelos: Lester (1985) イタリアの奏者とブラジルの奏者の相性

ブラジルのヴァスコンセロスとイタリアのサリス(知らない奏者)のデュオ。 期待は淡い狂気、のようなものが醸し出す空間の歪み。 見事に、そんな空気を作っている。昔のイタリア映画の翳り、のような味が美味しい。はっと気がついたのは、イタリアの奏者と…

Ambrose Akinmusire: A Rift In Decorum- Live At The Village Vanguard (2017) なり難しいことをスムーズに行っているような

最近の通勤のクルマのなかでは、コレを聴き続けている。典型的なジャズの魅力に溢れたアルバムのようで、そうでないように思えたり、昂奮に満ちているようで、そうでもないように思えたり、何回聴いても全体像がうまく結像しないから。ただ、ドコで切り出し…

ちゃぷちゃぷレコード編:Free Music 1960〜80 (2016) 現代音楽とジャズ、そしてFree Music

Free Music 1960 80 作者: Teruto Soejima,Kazue Yokoi,Sabu Toyozumi 出版社/メーカー: Tpaf 発売日: 2016/10/05 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 今、好んで聴いている音楽、Free Music。ボクのなかで、あの音の何処に惹かれるのか、そ…

Diego Barber: One Minute Later (2017) ハーランドはいいなあ、と改めて思わせる一枚

クレイグ・ティボーン聴きの一環で聴いた前作はよかった。ティボーンとギターが重なり合うミニマル的な旋律が美しく、一時は繰り返し聴いていた。そんなことで、新作にも手を出した。Bandcampの場合、単価はCDより安いので、購入の敷居は低い。$9だからね。…

豪雨のあとの犀川源流域・倉谷川(土石の大量流入)

10日ほど前、金沢周辺では記録的な豪雨に。通常の犀川ダムへの流入(倉谷川、二又川)は、雪代の時期で15t/秒、雪代が消えた時期で5t/秒。それが200t/秒の流入量を記録している。それをダムが支え、下流域への災害を防いでいる。 犀川源流域では大量の土砂流…

梅雨明け前

梅雨明け間近で、ぐずついている。一昨日は激しい雨。友人に自宅まで送ってもらったが、雷光が何回も。何となく、梅雨明けが近づいているように思えた。 しかし今朝も雨。雨上がりの中、金沢外縁の峰が雲の中から現れ始めた。直ぐにでも、山の中に入りたい気…

盛夏の知らせ(中本農園のトウモロコシ)

近所のスーパーに中本農園のトウモロコシが並びはじめた。梅雨がもうすぐ終わり、盛夏の到来を美味しく知らせる。毎年、楽しみにしているトウモロコシが並びはじめた。 辰巳農園の枝豆はいつだろうか? 違う枝豆を求めたが、やはり違う。

井野信義, Lester Bowie: Duet (1985) 音の深さや起伏の大きさ、のようなものを聴かせる

昨日、ボクはAEOCと縁が薄いようなことを書いた。ロスコー・ミッチェルは特にそうだ。 レスター・ボウイは、ジャック・デジョネットのバンドで聴いていたので、AEOCのなかでは一番聴いている。あの噴き出すような乾いたような音色、は好きだ。 このアルバム…

(ECM 2494/95) Roscoe Mitchell: Bells For The South Side (2015) 精緻な音の空間

ボクはAEOC関連のアルバムについては、ブリジット・フォンテーヌでしか聴いていなくて、極めて縁が薄い。だから、このアルバムが彼らの過去の業績に照らしそうか、なんてことは書けない。むしろ、ソーリーとかテイボーンとかの参加が気になっていた。 AEOCに…

今日も熊走(今日は自転車)

冬から寝ていた自転車を起こして、トレーニング。熊走から内川へまわるコース。通勤前はこれくらいかなあ。足慣らし。1時間20分/25.7kmの運動。もう少し乗らないと。

豪雨の後

土曜日は豪雨の後の余録、を求めてK太師匠と渓流へ。釣った魚で呑む算段もあるので、釣果が気になる。 入りたかった川は水量が多そうで、違う場所へ。思惑通り、堰堤には大きな岩魚が付いていた。2人で尺2本。周辺含め、満足の釣果だった。完全な夏空で山…

Andrew Hill: Invitation (1974) 矛盾を内包したような不思議な印象

ソファーで居眠りしていた。夜中に眼が覚めて、思い出したようにヒルのアルバムを聴いていた。フリー・ジャズとも云えるような、云えないようなピアノ。 一音一音の打音の力強さ・明確さと、音総体の輪郭が溶け・揺らぎ、それが浮遊感を醸し出す。また音数は…

生暖かい夜

寝間があまりに明るいの目覚めた、月夜。 生暖かい夜、西の方角の寺町台地の上、曖昧に浮かんでいる。 風はなく、南の方角の犀奥の峰、やはり曖昧に照らされていた。