K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1980

Derek Bailey: Music and Dance (1980) improvised musicのこと

インターネットで知り得ること、は多く、様々な音の情報が飛び交っている。そのなかには、時折、気持の芯を突くものもある。 これは月光茶房の原田さんの投稿で知ったアルバム。 田中泯との共演。improvised musicは概ね苦手なのだけど、そう感じた20歳そこ…

梅津和時,原田依幸: Danke (1980) 音の純度を聴く

原田依幸のピアノの音が好きだ。音の純度を聴く、ような感じ。フリー系奏者、山下洋輔やセシル・テイラー、らと比べても、その音の粒度、柔らかさが呼び覚ます快感、のようなものは際立っている、と思う。 これは1980年のドイツ・ドナウエッシンゲン音楽祭で…

João Gilberto: Brasil

そんな今朝は、先週、東京で買ったLPレコード。米盤(ワーナーブラザーズ)だったので、なんとなく過剰プロデュースなんじゃないかなあ、と思ったけど、まあいいや、の一枚。聴いてみると、ジルベルトの声の良さ、その雰囲気を壊さぬ軽い歌伴がつくような感…

Miroslav Vitous: First meeting(1980) 雪が積もった朝

このアルバムを聴くと、改めてヴィトウスのアルコはいいなあ、と思う。弓をさっと引くだけで、彼にしか出せない「あの世界」が現出する。丁度、欧州とアメリカの間をすり抜けるような不思議なオト空間。

富樫雅彦,加古隆:Valencia (1980) 純度が高い失われた音

純度が高い失われた音、富樫雅彦がこの世を去って何年だろうか。1970年頃の佐藤允彦のアルバムで聴かせたキレのいいドラム。そして透明なシンバルワーク。その彼が両足の自由を失ってから録音した数々の打楽器奏者としての録音。ブラシ・ワークの繊細さにゾ…

Defunkt: Defunkt(1980) 暑苦しいときに暑苦しいオトを

先日,toshiya氏のブログを見ていたらBill LaswellのMaterialの記事.とても懐かしくなった. ボクには良くわからないのだけど,かつてアヴァンギャルド系の奏者が弾けてファンクとかビートの訴求に走り出した時期があった.ウルマー,近藤等則とかそうだよ…

Bireli Lagrene: Routes To Django (1980) ジャケット買いのLPは初リーダ作

先日、ディスクユニオンへいそいそ出かけたときに買った中古LPレコード。典型的なジャケット買いでシックなモノ・トーンのLPジャケット。ラグレーンを映す光と影が美しい。とてもいい。

浅川マキ:ふと或る夜、生き物みたいに歩いていたので、演奏者たちのOKをもらった(1980)冷え切った部屋に

冷え切った部屋に帰ってきた。そんなときに聴きたくなったのは、浅川マキ。冷え冷えとした歌なのだけど、だけど暖かみのある声を聴きたくなった。

Agustin Pereyra Lucena: La Rana

これは少し古いアルバムで、アルゼンチンの「ボサノバ系奏者」Agustin Pereyra Lucenaが渡欧時に吹き込んだもの。だから、小編成で小粋な感じで巧く仕上がっている。

Joni Mitchell: Shadows & Light

Jazzファンがジョニミッチェルの存在をジャズのコンテクストのなかでの位置づけを気にしだしたのは1980年の頃だろう。アルバム「ミンガス」で、そ の頃に亡くなったミンガスへの追悼盤を出して、ジャコパストリアスとかウエィンショーターと共演したから。ジ…

Lili Kraus: Bela Bartok/Piano Music

今朝改めて聴いて、胸を突くような音の流れに痺れたのはLili Krausの LPレコード"Bela Bartok/Piano Music "。ボクは超初心者なのでBartokをテキトーに掴んだなかの1枚。1986年に83才で亡くなったKrausが晩年(77才)に遺した作品。針を盤面 に落とした瞬間…