ECM未編集
このCDはいつだったか、随分前からの友人でSan DiegoのFM曲KSDSで素人DJをやっているBirdmanことNormからもらったもの。
その頃のNHKのライヴ番組セッション505(だったか)で、この加古隆のグループTOK(Takashi Kako, Kent Carter, Oliver Johnson)が出演し、面白かったので、この「パラドックス」を手にしたのだ。
このアルバムでしっかり鷲掴みにされたのだけど、多分、濃い陰翳が音の隅々まで流れていて、それでいて透明感は前作よりも増している。Are You Going With Me?の単調な(と聴こえなくもない)フレーズの繰り返しのうえに流れる音が、キモチを遠くへそっと連…
ここ数年はふっとゲイリー・ピーコックが気になっていて、見かけたら出来るだけ持って帰りたいなあと思う。これも、そんな一枚で最近購入した西独製の LPレコード。ピアノがECMから「ルビサ・パトロール」を出しているアート・ランデ、ドラムが晩年のビル・…
いらつく気持ちを抑えるように聴いていたのは、ラルフ・タウナーとゲイリー・バートンのデュオ:スライド・ショウ。
デジョネットのシンバルが奇麗なこと。そこに飛び込むヴィトウスのベースもしっかりと基底の音を紡いでいく。高音で矢鱈ヒットさせないので好きなベース。リピダル(リーダーなのか?)のヘンな北欧ジャズ・ロック風ギターも実は大好き。
すごく疲れているのだけど,そんなときに聴いているのはキース・ジャレットのカーネギー・ホールでのコンサートのアンコール。
先日、友人との月例会(ジャズ会と呼んでいる)で白人のジャズピアノを取り上げた。そのなかで取り上げた一枚がゲイリー・ピーコックのTales of another。
そんな朝の気持ち良く物憂い感じのなか聴いているのはエバーハルト・ウェーバーの「終わりなき日々」。オレゴンのPaul McCandlessを迎えた演奏で、オレゴンのあのFolk系浮遊音の世界とウェーバーのふにゃっとしたベース音が美味しく溶け込んでいる。いい組み…
このAnouar Brahemという知らない奏者のアルバム「Astrakan Cafe」を手にとったとき、まさに、そのような感覚の扉を開くキイワードに溢れていたのだ。 Astrakanというロシア辺境のステップ地帯、蒙古系の領主からいつしか回教の地に、Khotanというタクラマカ…
ボクはSteve Kuhnは好きで、ブログでの紹介は3枚目。でも面白いコトに、Kuhnって普段はほとんど意識していなくて、はずみのような感じでふっと音を聴いてみた くなるような存在。意識のなかの存在感が大きい、ジャズだとKeith Jarrett、Bill Evans、Herbie …
今朝はなんとなく「よもや」と思い、CDプレイヤーにいれたのはStefano Bollaniの「Stone in the water」。「静謐系」で聴くBollaniはピンとこなかったので、1回聴いて控え選手となったECMの一枚。北欧のメンバー Jesper Bodilsen(b)、 Morten Lund(ds)との…
The Third Manは、そんな北陸の朝に、雲の重なりや仄かに見え隠れする空の淡い蒼さを愛でるような気分のとき、そっと聴くような音楽。さすがEicherプロ デュース。地中海に突き出した長靴の形をした国から来たラテン気質の連中に、北欧とか北陸(笑)の陰翳、…