K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz (guitar)

George Coleman, Mike Stern, Ron Carter, Jimmy Cobb: 4 Generations Of Miles (2002) コブの健在をこれで知った(追悼)

Jimmy Cobb(ds), George Coleman(ts), Mike Stern(g), Ron Carter(b) Recorded at Mankor, NYC with a live audience May 12, 2002

Joe Pass: I Remember Charlie Parker (1979) 暫し緩く「ジャジーな雰囲気」を愉しむのが正解、ということで

Joe Pass(g) Recorded at: Group IV, Hollywood, California; February 19, 1979.

Min Tanaka, Derek Bailey: Mountain Stage (1993) ベイリーの細分化された音がパルスのように

Derek Bailey(g), Min Tanaka(dance) Recorded At – Hakushu, Japan

Pat Metheny: From This Place (2020) それが成熟した完成度、ならばそうなのだろう

Pat Metheny(key, g), Gwilym Simcock(p), Linda May Han Oh(b), Antonio Sanchez (ds) horns, strings

Theo Bleckmann and Ben Monder: No Boat (1996) メンバーを見て、もう疑いなく面白いよね、というアルバムなんだけど

Ben Monder(g), Theo Bleckmann (vo), Skuli Sverrisson (b), Jim Black (ds)

(ECM1216) Pat Metheny: Offramp (1981) 曇天から晴れ間を覗くようなメイズの音世界に

Pat Metheny(g), Lyle Mays(p), Steve Rodby (b), Danny Gottlieb(ds), Nana Vasconcelos(perc) Recorded October 1981 at Power Station, New York

Chicago underground quartet(2000) 薄味のアヴァンと不穏な味わい

Chad Taylor(perc, vib), Rob Mazurek(cor, elect), Jeff Parker(g), Noel Kupersmith(b) Recorded at Soma, August 2000

Bill Evans, Jim Hall: Undercurrent (1962) 力強い「対話」のあり方

Bill Evans(p), Jim Hall(g)

Han Bennink, 今井和雄: Across The Desert

Han Bennink, 今井和雄: Across The Desert (2002, Improvised Music From Japan)1. Attention 8:402. Eyes Right 9:063. Left Turn 5:304. Go Upwind 6:165. My Eyes Wouldn't Focus 6:296. Across The Desert 2:307. Imagination Is Obscene 6:548. What? …

1993年のDerek Baileyと田中泯のヴィデオ(NTSC)

断片的にyoutubeで紹介されているベイリーと田中の共演。Incusのヴィデオがあるのは知っていたが、欧州なのでPAL。入手しても見ることができないなあ、と思っていた。最近、NTSCのものを発見、入手した。嬉しい。 既にVHSヴィデオプレーヤーを廃却したので、…

坂田明, Jim O'Rourke: およばれ tetrodotoxin

2007年のHagyoと同じくオルークと坂田の組み合わせ。これが凄く良い。先日、クルマのなかでランダム再生していたら、このアルバムにあたって、運転中に痺れてしまった(危ない!)。

Jim O'Rourke, 坂田明, Yoshimio:Hagyou

最近、ジム・オルークを聴いている中で、これがあって、とても良いので数え切れないくらい聴いている。オルークとヨシミオ(?)が作る漂うような、掴みどころのない音空間のなかで「ジャズ・サックス」を吹く、その組み合わせが驚くほど、未来的なカッコ良…

James Blood Ulmer: Black Rock

例のミュージックマガジンでのウルマーの高評価には驚いた。そこがさすがミュージックマガジンと云うべきか。オーネット門下ではあるが、本人の強烈なインパクト以上の影響を後には残していない、ように思うので。ボクのなかでは、Rough TradeのAre you....…

Julian Lage: Love Hurts

このアルバムを聴いて、更に変態を遂げた内容に驚いた。音響的な透明感だけでなく、軽いディストーションが凄く良い味わいを出しているときもあるし、オーネットの曲やキース・ジャレットの曲(かつてメセニーがカヴァーした曲で、そもそもキースがオーネッ…

高柳昌行: flower girl - a collection of cion tomita’s musical works

DiskunionのCraftman recordsからの再発アルバム。といっても、当時の私家盤で100枚しかプレスされなかったらしい。過去、ヤフオクで2回見かけ、ともに30万円超。そんな世界もあるのだ。 高柳昌行の私的録音を多数世に出しているJINYA DISCから、既にCDでは…

Bill Evans: Consecration The Last Complete Collection: 確かにレコード最末期の良さ

Bill Evans(p), Marc Johnson (b), Joe LaBarbera(ds) The Final Recordings, Live at Keystone Korner, Aug. 31 - Sep. 7, 1980

Arto Lindsay,山木秀夫: U Turn

Arto Lindsay,山木秀夫: U Turn (2016, Saidera)1. Don't smile / Pode Sorrir(Nelson Cavquinho) 2. Very Dark Photo / Talk to Me(Rudy Vallee, Eddie Snydar, Stanley Kahan) 5:07 3. Saturate / Maneiras(Silvio da silva) 4:26 4. Flying Into a Cloud(…

小谷まゆみ, 國仲勝男: Mizti

小谷まゆみ, 國仲勝男: Mizti (2012, オーライレコード)1.Voodoo Child2.『ひふみうた』 ~ 金子みすずの詩3.即興I 『おもろそうし』より4.即興II 『万葉集』より5.龍神 小谷まゆみ(voice), 國仲勝男(六弦) ------------------------------------------------…

磯端伸一: Existence

磯端伸一: Existence (2013, 時弦プロダクション)1. 鏡の子供… a child in mirror 3.092. 斑猫… tiger beetle 1:41 3. duo untitled 1 2:144. 夕立… shower 2:345. 鰍… "kajika" japanese fluvial sculpin 1:396. 晩夏… late summer 1:59 7. duo untitled 2 …

Ben Monder: Day After Day

前日のSam Riversとともに、bandcampで購入したアルバム。昨年、マリア・シュナイダー・オーケストラで生モンダーを聴いて、今まで以上に好みの音であることを知った。一音で空間を作って、不穏な雰囲気を流し出す感じが好きだ。昔の過激なフリーゼルの音響…

鳴らした場合(加藤一平, Yuki Kaneko, 村田直哉): ふつえぬ (2018) これライヴで聴かんといかんよねえ

油断ならないアルバムだ。ややノスタルジイを纏ったギターが穏やかに緩やかに旋律を奏でる.そこに電気的なノイズっぽい音がelectronicsやturntableにより重畳され、時間とか秩序のようなものが整然とゆっくり狂いはじめる。そんな2つのstreamが並立している…

Ben Monder: Flux

Ben Monder: Flux (1997, Songlines Recordings)1. Muvseevum 6:402. Flux 8:323. Food For The Moon 8:134. Red Shifts 2:025. Jello Throne 9:486. Don't Look Down 5:117. Orbits 7:058. O.K. Chorale 7:399. Lactophobia 3:1110. Propane Dream 8:33Ben …

(ECM 2613) David Torn, Tim Berne, Ches Smith: Sun Of Goldfinger (2015, 2018) 冷たい昂奮

先日に続き、トーンのアルバム。 前作であるOnly skyの音世界に、バーン、スミスも溶け込んでいる。いや、溶けてはなくて、様々な方角に鋭い切っ先を向けているような感じ。予定調和的な次元ではないのだけど、上位層で構造化(作曲行為)がしっかりされてい…

(ECM 2433) David Torn: Only Sky (2014) 意識と無意識の境界にあるような時間に

ギターとウードのソロ。全編、環境音楽的な浮遊する世界であるが、そのなかで弦の歪みのようなものが造る「変調」のようなものに惹かれる。フリーキーな音、インプロ的な無調を、音空間に閉じ込め、音響的な処理でECM的な印象そのものに。それも本来的な好み…

廣木光一、渋谷毅: Águas De Maio 五月の雨(2018) 柔らかく、ほのかに暖かな世界

昨年の発表当初から欲しかったアルバム。愚図愚図しているうちに今になった。詳しくは、廣木光一サイトに述べられている。また購入もこちらから: 予想に違わないボッサ・ノヴァ風日本のジャズ味が薄くついたような印象のアルバム。そう思って上記サイトの廣…

Linc Chamberland: A Place Within (1977) 買う必要もないが、買っても悪くないアルバム、は楽しい

今日、DUで買った安レコードを早速聴いてる。キングの廉価盤で700円くらいだったかな。この頃の日本盤は概ね質が良いので、まあいいかな、と思う。このキングレコードの廉価盤は少し泣かせるシリーズ名「MUSE原盤−隠れた秀作シリーズ」。1983年の発売。 伝説…

セイゲン・オノ: at the Blue Note Tokyo(2000) 霞のように軽く漂う音が織りなす墨絵のなかで

ボンバの日本のジャズシリーズ(4枚目): 昔読んだ村井康司のディスクガイドで、セイゲン・オノのアルバムが紹介されていて、何枚か持っていた。1990年代後半のアルバムだったが(コム・デ・ギャルソン向けとか)、たまに聴きたくなる好盤。曲が良くて、洒…

高柳昌行: NOT BLUES(1969) ラベル貼りを寄せ付けない強靱さ

音楽を聴くとき、スタイルやジャンルを聴くのではない。その音が創り出す色彩や匂い、音から喚起される場を感じているのだ。だから、フリー以前の高柳昌行を聴いていても、彼の音楽が持つ生硬な迫力、のようなものに魅了される。1960年代後半の新主流派的ジ…

Jack Wilkins: Opal / Captain Blued (1983) 密かに愛聴してもいいかな、という何かは

2つのアルバム。ボクの下手な写真で髪の毛の色が違って見えるが、ウィルキンスの肖像を割って、2つのアルバムにしている、凝った作りだ。 昨日の仙台のレコード屋でみかけて、何となく購入。 完璧に地味な存在なのだけど、何故かほんの少しだけ記憶の片隅…

George Shearing, Jim Hall: First Edition (1981) $3.6のConcord Jazz

ボクが聴きはじめた頃、丁度、カール・ジェファーソンのコンコード・レーベルが立ち上がった後。ジェイ・マッケンアとかスコット・ハミルトン、およそ興味を惹くレーベルではなかった。しかしよく見ると、ギター奏者中心に、趣味が良さそうなアルバムがあっ…