K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

IMABARI MEETING 1991 LIVE〜瀬戸内海音楽祭 VOL.1 (1991) 忘れられない「3つのミーティング」(さようなら近藤等則)

IMABARI MEETING 1991 LIVE~瀬戸内海音楽祭 VOL.1 (1991, meldac)
MECA-38001/2
(DISC-1)
01. Marginal Moon(KONDO IMA)
02. Fire Makes Darkness(KONDO IMA)
03. Dry Throat(KONDO IMA)
04. Sunda(Desa Sunda)
05. ハチハル(ネーネーズ with 知名定男)
06. 永良部スンサミ(ネーネーズ with 知名定男)
07. 永良部ゆりの花(ネーネーズ with 知名定男)
08. カチャーシ(ネーネーズ with 知名定男)
09. One Thousand Hand's God(Ginger Baker Band)
10. Thanks You IMABARI(Ginger Baker Band)
11. Typhoon Island(Ginger Baker Band)

(DISC-2)
01. さよなら好きになったヒト(Rankin' Taxi & The Tropical Kings)
02. アタマカラダ(Rankin' Taxi & The Tropical Kings)
03. ドリョクとニンタイ(Rankin' Taxi & The Tropical Kings)
04. Tick Tack(Bill Laswell Drop Zone)
05. Drop Body(Bill Laswell Drop Zone)
06. BRAIN WAR(近藤等則・IMA)
07. METALIC Bamboo(KONDO IMA)
08. HOPPOH(KONDO IMA)

KONDO IMA
[ 近藤等則(Trumpet, Vo)、山木秀夫 (Dr)、富樫春夫 (Kyb)、酒井泰三 (g, b)、Яeck (g, b) ]
Desa Sunda
[ Desa Sunda(インドネシアのガムランと舞踊)、真砂秀明、太田恵資 ]
ネーネーズ with 知名定男
[ 宮里奈美子、古謝美佐子、比屋根幸乃、宮里康子、松田末吉、知名定男 ]
Ginger Baker Band
[ Ginger Baker (ds), Bill Laswell(b), Anton Fier (Kyb), Foday Musa Suso (Vo, Cora) ]
Rankin' Taxi & The Tropical Kings
[ ランキン・タクシー、チャッピー、藤井康一、小坂武巳、袴田秀樹、石井敬介、首藤高広­、金城浩城、氏永仁 ]
Bill Laswell Drop Zone
[ Bill Laswell (b),Anton Fier (ds),仙波清彦 (perc)、坂田明 (Sax), Peter Brötzmann (Sax),一噌幸弘(能管)]

1991年8月17/18日 愛媛県 今治市 波止浜 唐子浜海水浴場

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もう記憶が薄くなっているが、近藤等則がオルグした東京ミーティング1985@

昭和記念公園には行った。近藤IMAとサムルノリだったと思う。このときは、ロドニー・ドラマーとセシル・。モンローの弾力たっぷりの律動の上でのラッパに随分痺れた記憶がある。しかしイベントのオーガナイザーとしての奥行きは浅く、前年の東京ミーティング1984の内容にクラっときたものだ。長くカセット音源が入手難であったが、CDRでの再発が実に嬉しかったし、内容も素晴らしいものだった。

これに加え、このCDに収録されている今治ミーティング1991も実に素晴らしい。インプロ系の奏者、土着性の強い音(ムサ・スソは嬉しい)、IMAのソリッドな音、それらがバブルの記憶とともに混沌と放り込まれて違和感がない。素晴らしい置き土産。

実は近藤よりもネーネーズ、知名定男の演奏のほうが気に入って、随分聴いたなあ。

あと、中川ヨウの「青っぽい」ライナーノートも妙に感傷的で、これも記憶に刻まれている。数千枚のCDの山の中に埋もれているので、見つけるのは骨だけど。

個性的な演奏とともに忘れられない「3つのミーティング」について、語りたくなった。

 

[2016-05-23] 夏・熱狂が冷める前の

 1991年の夏、熱狂が冷める前の映像。1990年前半の日銀の経済対策により、バブル崩壊に向かって雪崩れていく直前の日本。

 近藤等則のプロデュース(だったか)で開催された瀬戸内海音楽祭。その音源は、MELDAC(三菱電機とダークダックスの合弁レコード会社。30年前の三菱電機会長が熱烈なダークダックス・ファンであったことによる、という)より2枚組CDで発売され、長く愛聴盤であった。近藤等則IMAが目当てであったが、知名定男Ginger Baker、Foday Musa Susoが良くて、かなり聴いた記憶がある。

 その映像がある、というのは何かで知っていた記憶があるが、youtubeにアップされていたので驚いた。サンフランシスコで仕事をしながら聴いている。案の定、近藤IMAの音が古く感じる、のはご愛敬。レック山木秀夫で成り立っていて、キャッチーな部分を近藤がデコレイトしていたんだなあ、と思う。それでも当時は面白かった、と思う。横浜に呼んだくらいだから。バブル崩壊とともに、近藤IMAが終焉した印象があったが、やはり、である。

 それにしてもBill LaswellとかPeter Brötzmann、Anton Fierとか滅茶苦茶なメンバー。当時の「ある種の先端」を切っている部分もあり、凄い。
途中、真面目そうな今治市長(か?)が、近藤等則に手を引かれて異形の奏者達(ブレッツマンや坂田)に挨拶している様子がとてもおかしい。

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