K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

バンコク・Sukhumvit:暑くなってくると行きたくなってくるのだが(昨夏1)


近年の海外へ出かけるパターンは,米国・タイにそれぞれ2回/年.だから飛行機もJALからANAに切り替えた.例のバンコクの争乱の後,どんな様子か気になるのだけど,今年の夏は難しいように感じている.計画していたイベントは実質中止,規模を縮小し金沢でできないかタイの友人達と相談している.あとは昨夏,バンコクで書いたメモ.

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日本に沿って南に向かうフライトに乗ると,日本の2次元的な大きさ・広がりに驚いてしまう.バンコクまでのフライト5時間強のうち半分が日本のうえ,だから.そんなことを考えながら本を読んで時間を過ごす.あっという間につく.

昨日のバンコクは雨まじり.低い雲の下.機外に出ても焼けるような日差しはなく,涼しい風が流れていた.いつもは,ほのかなパクチーの匂いに加え,肌で感じる大気から,この国に来たという気持ちが高まるのだが,今回は静かにはじまった.

ここに来ると民族の流れの交差点に立っている感覚があり,internationalという字義そのもの.滞在しているSukhumvitは通り (Soi)によって,アラブ人街,インド人街などになっていて,さらに韓国,日本が織り込まれている.泊まっているホテルの近くはインド人街.

昨日は傘をもってホテルを出て,近くのBarでsingha beerを呑む.また来たね,と云われる.そのあとSukhumvit通りを散歩.露天のあいだをくぐり抜ける.違法DVD,怪しい シルク,Tシャツ云々...


この通りで朝を迎えると,何の鳥だかギャーギャーという声で眼が覚める.そのとき想い出すのは澁澤龍彥の"高丘親王航海記".平安時代のはじめ,薬子の乱連座し,日本から唐に渡り,更に天竺をめざして南海で消息を絶つ皇族"高丘".そのなかでの場面が聴覚的に蘇る.そんなことをぼんやり考えながら,時間を過ごしている.それにしても,大阪よりは涼しい熱帯,というのも何となくおもしろい.