今日は案外と冷たい大気が流れた一日だったけど,その冷たさと裏腹に,はじけそうな温さを感じたのは春だからなんだろうな.帰り道,震えながら河岸段丘の台地へ上がる長い坂路を歩いたのだけど,街灯の下,開花前夜の華はたいそう艶めかしいと思った.
昨日はとても暖かく摂氏20度を超えていたのではなかろうか.同じ坂路を上るとすっかり汗をかいていたので,坂路の先にあるガレタッソでビールを呑むことにした.
早い時間だったので客はほかになく,店主の二木さんは浅川マキをかけていた.二木さんは浅川マキさんをご存じだったそうで,今となっては入手が存外に難しい浅川マキのLPを随分お持ちなのである.二木さんのBlog:
http://blog.goo.ne.jp/nikidasu/e/3a6b626f472742260b1adb61f1bb8b31
この二木さんのブログの2月の晩も,たまたま立ち寄っていたので浅川マキのLPを沢山聴くことができた.
そんなわけで3枚を聴いて,一杯の積もりのビール二杯でLP二枚,仕方がないのでワイン一杯でLPもう一枚.そんな呑み方:
灯ともし頃(1976年)
裏窓(1973年)
Maki VI (1974年)
ジャケットの裏:泣かせすぎる凄いメンバー
やっぱりなかなか帰れなかったけど,とてもとても幸せな足止め.LPの針飛びなんて気にならなかった.