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何だか「食べもの屋BLOG」みたいになっているが,案外忙しいのでジャズアルバムについて書けないのである.本当はこのあいだディスクユニオンの餌箱で200円〜300円で買ったミンガスのカーネギーとかハンニバルのベルリンとか,感動モノライブを書きたいのだけどね.昨年書いたものを,このBLOGへ引っ越す程度のことをしている.
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昨年の12月初旬,金沢 主計町の「みふく」へ行った.浅野川に面した薄暗いとおりに沿って,料亭などから漏れるあかりが艶っぽい.この「みふく」も小さなあかり一つ.ここは牡蠣鍋専門店(苦手な人には牛鍋)で,春から秋は”休業”だそうで,まことに徹底したお店.
昔の映画に出てくる”待合”みたいなつくりで,石油ストーブのにおいがとても懐かしい.においは「記憶の検索語」であり,僕の中で「みふく」はブルーフレームの石油ストーブのにおい,で括り出される.そんな思いっきり昭和な気分を最初から楽しむ.二階の座敷に通される. そこには味噌を積み上げた鍋と淡黄色が山盛りの皿,なんだろう.
最後は牡蠣ご飯の”お茶漬け”.これまた言葉なし.
という,昭和のにおいを胸一杯吸い込んだまことにしあわせな一席でした.ちなみに,これを食べた後2日間はポカポカ状態で体調万全.生姜は偉大なのです.