K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

金沢・主計町「みふく」:生姜たっぷりの牡蠣鍋に驚いた


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何だか「食べもの屋BLOG」みたいになっているが,案外忙しいのでジャズアルバムについて書けないのである.本当はこのあいだディスクユニオンの餌箱で200円〜300円で買ったミンガスのカーネギーとかハンニバルのベルリンとか,感動モノライブを書きたいのだけどね.昨年書いたものを,このBLOGへ引っ越す程度のことをしている.
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昨年の12月初旬,金沢 主計町の「みふく」へ行った.浅野川に面した薄暗いとおりに沿って,料亭などから漏れるあかりが艶っぽい.この「みふく」も小さなあかり一つ.ここは牡蠣鍋専門店(苦手な人には牛鍋)で,春から秋は”休業”だそうで,まことに徹底したお店.


昔の映画に出てくる”待合”みたいなつくりで,石油ストーブのにおいがとても懐かしい.においは「記憶の検索語」であり,僕の中で「みふく」はブルーフレームの石油ストーブのにおい,で括り出される.そんな思いっきり昭和な気分を最初から楽しむ.二階の座敷に通される. そこには味噌を積み上げた鍋と淡黄色が山盛りの皿,なんだろう.
 
なんと,これは生姜の山盛り.これを何杯も何杯も鍋に入れる.今回の食事の主役はこの生姜.牡蠣の土手焼きは美味しいのだけど,何となく飽きる.この鍋の味付けは生姜が一番手,味噌は二番手.まったく臭みも飽きもない,僕の知っている土手鍋とは,全く異次元になっていた.

 
もちろん牡蠣は能登のぷりぷり.野菜と麩.見えにくいが白ネギの太さ,やわらかさにびっくり.

 
味噌+生姜が煮たっている.これを卵につけて食べる.すき焼きのような...

 
牡蠣フライも.これは事前予約必要といことで.ソース必要なしの甘いトロトロ.仕舞いはうどん.麺が生姜のなかを泳いでいる.生姜たっぷりの汁を頂いたので,まだ身体がポカポカ.


最後は牡蠣ご飯の”お茶漬け”.これまた言葉なし.

という,昭和のにおいを胸一杯吸い込んだまことにしあわせな一席でした.ちなみに,これを食べた後2日間はポカポカ状態で体調万全.生姜は偉大なのです.