Michel Petrucciani: Conférence De Presse (1994, Dreyfus)
CD1:
1.Les Grolets
2.Jean- Philippe
3.All the Things You Are
4.I Wrote You a Song
5.So What
6.These Foolish Things
7.Amesha
8.Simply Bop
CD2:
1.Autumn Leaves
2.Herbien Hub Art
3.Caravan
4.Naissance
5.Rachid
6.Caraibes
7.Au P'Tit Jour
8.Summertime
Michel Petrucciani(p), Eddy Louiss(org)
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今日は仕事も片付き,帰り道でビールを軽く呑んで帰宅.日中の暑さと裏腹に,心地よい冷たい大気のなかを漕ぐ自転車はとても快適だった.ここ数日の夕暮れは悩ましいくらい気持ちが良い.
この一週間くらいジャズをあまり聴かないという日々だったのだけど,今日はとてもジャズを聴く気分で,Denny Zeitlin(p)のLive at the Tridentでスタート.Charlie Hadenの勝手な感じのベースが魅力(?)なのかな,と思いながら図太い音がそれなりに気に入ったりしたが,なんか全体としては同時期のスタジオ録音,それもCecil McBee(b)との共演のほうがいいなあ,とかつらつら考えていた.
今聴いているのはMichel Petrucciani(p)の Conférence De Presseで,オルガンのEddie Louissとのデュオ.奇っ怪な組み合わせなのだけど,要はベースラインをオルガンが分担するような感じで,グイグイとドライブしている.10年位前に仏人の仕事仲間ドミニクから勧められたものだ.その頃,日本でなかなか手に入らなくて(アマゾンなかったよなあ).結局,ドミニクとの打ち合わせで渡仏した帰りにルーブル博物館入り口の三角ガラスのところにあったHMVだかヴァージンで手に入れて嬉しかったことを覚えている.バカだねえ.
帰ってから聴くと,お調子者のドミニクの云うことは正しくて,よく分からんオルガン奏者Eddie Louissがしっかりドライブするうえで, Petruccianiのひんやりした音が熱狂を掴み取る様子にすっかりココロを掴まれた次第.好みは二枚目.枯葉が力強くドライブされる意外感があるが,これは熱狂させる枯葉なのだ.中途半端な情感を吹っ飛ばす気持ちよさで溢れている.いつもクールな感じのPetruccianiが熱いから嬉しい.
Petruccianiの登場は1980年過ぎでボクのジャズ聴き始めと重なる.年齢も殆ど同じだし,同時代を共有しているピアニスト.だけど,早くも遠くに消えてしまい,いつも聴いた後にほろ苦い感覚が残るのである.