K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

金沢・長良坂と桜坂のあたりで紫陽花をみる


長良坂半ばのお地蔵様に手向けられた額紫陽花
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金沢に引越してきて最初の季節を次次とくぐっている.最初の秋からはじまり,今は最初の梅雨.直に来る最初の夏で最初はお仕舞い.その次には,どんな気持ちで季節を迎えるのだろうかと少しそわそわした感じが愉しい.

金沢にやってきて「最初の」梅雨を迎えて感じたことは紫陽花が少ないこと.これだけ湿潤な土地柄であれば紫陽花にとても合うと思うのだけど.街を歩いていて残念に感じることなのだ.

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長く住んでいた大船から鎌倉にかけては,紫陽花寺こと明月院はもとより,街のいたるところ紫陽花が咲き,谷戸の湿潤な光景と巧く溶け込んでいる.昨年のこの時期は,紫陽花を見ながら独り走ったり・歩いたりする毎日で,とても楽しい想い出になっている.


昨年の梅雨の頃,長谷と極楽寺の間にある成就院.紫陽花の向こうに相模湾が見える開放感が良くてボクは明月院よりずっと好きな場所だったのだけど,11年振りに訪れると何かが変わっているような違和感があった.ボクが変わったのか?
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日曜日の朝,雪見橋から若宮大橋のあいだの犀川沿いを暑さに喘ぎながら走ったときに眼に入ったのは櫻坂下に群れて咲く紫陽花.走り終わってクールダウンしながら上った長良坂のお地蔵様に手向けられた額紫陽花.いずれも鎌倉あたりと比べると花の艶が若干うすく,静かに佇むような面持ち.だから金沢では紫陽花と出会わないような気持ちになっているように感じた.とにかく紫陽花のある景色を少しだけ記憶に留めることができて良かった.

とはいっても,その記憶力が怪しいものだから,ちゃかちゃか(ちゃべちゃべと云うべきか..)とブログに書いているのだけどね.


櫻坂下の紫陽花.淡い色加減なのだけど,色濃い緑のなかでは丁度良い.

この長良坂のお地蔵様にはお参りのための蝋燭や線香が供えられていて,未だ日々の祈りのなかにある様子がとても清々しい.長良坂下の園地には額紫陽花が咲いていた.