K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

白山(2702m):ニ十数年振りに独りで山に登ったわけは...


白山頂上(御前)からの光景.残雪がある.
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この地にきてから1年弱.この春から登山を再開した.まともな登山はこの10年さっぱりなので,徐々にレベルアップを図っている.友人のKさんには同行頂いて,随分と世話になっている.感謝,感謝.

最近,山に登るととても気になることがある.昔と全く身体感覚が違うのである.前職の仕事がなくなってからの二年,時間の余裕ができたことで走り始めた.累計で1500km以上.体重は12kg以上減.勿論,走ることができる距離,タイムも伸びている.だから,感覚的に異常な程,肉体の重みを感じなくて,ふわふわしているのである.とても変な感じ.

梅雨明けの途端に山へ行きたくなったこと,また自分の身体感覚をちゃんと見極めたい,と思い,独りで白山に登ることにした.周囲で白山登山の話は幾つかあるのだけど,それはそれ,これはこれ.別の話なのだ.まあ折角,クルマを金沢に持ってきたことだし.

単独で大きな山に登るのはニ十数年振り.元来,独りで冬の丹沢の深い処を歩いたりしていたのだけど,友人に恵まれ,随分長い間独りでは行っていない.25才のときの積雪期(といってもGW)の南アルプス以来だから,なんとなく嬉しくなって,いそいそ決行.朝4時過ぎに起きて木星に迎えられ,5時過ぎに日の出に見送られて,出発.白峰・市ノ瀬までクルマ.市ノ瀬から別当出合まではバス.7時過ぎには登山を開始した.

天気は快晴,というか暑い.自分の気持ちの赴くままに登る登る.走るときと同じように呼吸と心臓の負担を,あるレベル(走り換算5分30秒〜6分/km:30km位は走れそうな感じ)にギアを入れて,その様子を感じながら登るのは気持ちがいい.徒然,いろいろなことを考えながら登る登る.とてもハイな感じ.早々に着いた頂上では,白山比�v神社 奥社でしっとりと参拝し,清清しい気持ちに.飛騨・越中側には雲が沸き北アルプスの稜線は僅かしか見えなかった.その後,早々に下り始めた.まあ登りの楽しさと比べて,下りはやっぱりしんどい.結果的には,ルートの問題はあるのだけど,登りよりも下りに時間を要する情けない結果に.13時過ぎには別当出合に戻ってオシマイ.独りの良さを存分に味わうと同時に,まあイロイロありかなあ,とも思った駆け足登山であった.

それにしても10年以上心血を注いだ仕事がなくなって二年,相応の強い喪失感に苛まれてきたのだけど,金沢での仕事と生活,身体そのものの変わり具合,等々があって,やっと忘れている時間のほうが長くなったことに気がついた.やっとね.
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記録:
7月19日(月)
登り:7時5分 別当出合出発,砂防新道経由 白山頂上:9時45分 (2時間40分)
下り:10時 白山頂上出発 観光新道経由 別当出合:13時5分(3時間5分,室堂での休憩15分含む)
登りは快調でガイドブックの所要時間の約半分だったのだけど,下りは今ひとつ.登りのときに勢い良く駆けたときに右足を伸ばし切って肉離れを起こしたことが響いた.山にいた6時間中,5時間の間,痛みが続いた.とくに下りは辛かったなあ,という訳.
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飛騨側には雲が沸いていた.夏の光景だなあ.


このあいだは安江町で百合をみたが...(右は黒百合)


こんなお花畑が広がるのだけど,今回行かなかった南龍の馬場が気になった