K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Charlie Haden : Gitane

Charlie Haden : Gitane (1978, Dreyfus)
1. Django
2. Bolero
3. Manoir de Mes Reves
4. Gitane
5. Nuages
6. Dinette
7. Improvisation
Charlie Haden (b), Christian Escoude(g)
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先般のKeith JarrettとのデュオJasmineで,ボクの意識の中でCharlie Hadenが高騰したらしい.とは云え,Hadenのアルバムで愛聴盤,は少ない.先日のHawsとのデュオか,このGitane.

なんとなく半端な政治(のような)主張が臭い感じで,「偉大な」なんとかオーケストラとかは手が出ていなくて,Pat MethenyやHampton Hawsとのデュオがいいかなあ,という感じ.どちらかというと,大昔のKeith Jarrettとのトリオ(Atlantic)のなかで,時折聴かせる煌くフレーズに痺れていたのだが,Atlanticのはアルバムとしては駄盤揃いなので今となっては聴く気が全くない.これらはProduceが見えない好き勝手な演奏で,散漫な印象が拭えない.だからKeithはECMから離れられないのかなあ,と思ったりもしている.

それはともかく,あのKeith Jarrettの駄盤のなかのChaelie Hadenの蜜だけを集めた感があるアルバムが仏DreyfusのGitane.時期も1978年なので,丁度Keith JarrettのAmerican Quartetをやめた頃じゃないかな.あの頃のHadenの好きな演奏の空気がたっぷり詰まっているのである.

Christian Escoudeは1947年生まれのロマのギタリスト.wikiによると父親もジャンゴの影響を受けたギタリストだそうだ.だからタイトルのGitaneとおり,ロマだったジャンゴラインハルトの雰囲気のギターをしっかり弾いている. あんまりCDは持っていないのだけどBiréli Lagrèneとともに好きなギタリストなのだ.

このCDのはじまりがDjangoで,お決まりのフレーズもしっかりやってくれるし.録音もとてもアコーステックで気持ちが良い.Hadenもこんなアルバムが多ければいいのになあ,といつも思う一枚.

ちなみにLPのジャケットは異なっていて,以下のとおり.ボクが好きなレーベル仏Dreyfusの最初期じゃないかなあ.リアルタイムには入手し損ねている.15年位前にCDで入手できたときは小躍り状態で,聴いても期待と違わず,だっただ.