まだ今週は終わっていないのだけど
惑星を引き連れ、煌めく月
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まだ今週は終わっていないのだけど、とても気持ちの良い瞬間・瞬間を味わうことができて、何となく巧く過ごせそうな予感が溢れてきた。
今週は雨がちで、見上げる空には沢山の雲が折り重なって、空が大きくなったり、小さくなったり。いつまでも眺めていたい気分でいた。小雨の合間を縫って、火曜日には久しぶりに犀川沿いを走った。夏の間,白山山系を猿みたいに駆けたので、からだが軽い。犀川を上流側(雪見橋)から下流側(豆田大橋)までの往復10kmの距離を気持ち良く走った。走るようになってからの数年で、感覚の感度が少し上がった。場所・場所の仄かな気配の移ろいを感じるときがある。低い雲の元で走りはじめたのだけど、豆田のあたりで何とはなく気持ち良くなってきた。犀川のほうから静かな、でもはっきりとした風が吹いてきた。雲から光が差してきて、目の前の草むらがひかっている。また犀川から風が吹いてきた。犀川との仄かな交感ができたような気持ちになった。とても久しぶりの感覚だった。でも、それは僅かな時間のこと。上流に向かって走ると、朝8時というのに犀川大橋の灯が灯っていた。
ボクは雨の日も大好きで、だから夏が終わった後が嬉しい。時々刻々と雨や風が変わっていく様子を部屋からみながら時間を過ごしたり、傘をさして仕事に出かけて濡れたり、そんなことが面白い。
今日,木曜午後遅くから、ゆっくりと雲が薄くなってきた。仕事を終えて外に出ると、月とお伴の惑星(木星?)が煌めいている。すっかり中秋の名月を過ぎていることを忘れていた。野田山のうえの月とお伴の惑星を暫くぼんやり眺めていた。梅雨や夏時分とくらべて、今宵の十六夜のお月様は邪気が抜け、透き通ったような姿で、これもまた気持ち良い。
こんな気分は久しぶりで、なんか楽しい気持ちで今週を終えそうな予感になっている。