K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

9月のCD/LPレコード猟盤リスト(ピアニスト編)

Horowitz plays Chopin (1971年,1曲のみ1966のCarnegie)
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[聴きながら情報を順次アップしていきます]

9月には仕事で東京に3回出かけた。3回ともお茶の水・神保町ディスクユニオンで、超初心者としてクラシック音源の探索を行った。人生は短い。大学生のはじめに聴き始めたジャズと比べ、残された時間はとても短い。まずは自分の好きな音を探さねばならない。先達の示唆と片手に持ったガイドブック、あとはジャズと同じくジャケットで山勘、何となくの引きを信じて買い集めた。LPレコード66枚(本当は67枚だけど、一枚ジャケット違いの同じ録音)、CD25枚の釣果。読みは、半分はイケル筈。結果もそんな感じ。今宵は真空管アンプで聴くピアノの鋭くも柔らかい金属音を楽しんでいる。それにしても、平均700円/枚くらいなので驚いてしまう。

気がついたこと.
(1)日本盤は概して盤質,音質ともに劣る場合が多い。だから中古LPとしても500円以下コーナーに置いてある。
(2)録音はジャズより良い。60年代の欧州版(仏EMIとか)の艶っぽいこと。
(3)Deutsch GrammophonはCDとLPとの音質差が少ない。

ジャズファン好みのクラシック盤リストになればいいなあ、と思っている。
(超初心者の買い物リストなので、本格ファンの方の参考にはなりません)

ここでは、ピアニスト視点で選んだLPリストをまとめる。重複するが、作曲者視点で選んだLPリストは別途。

1.Vladimir Horowitz :13枚
隠遁前の録音
(1)Vladimir Horowitz Collection vol.5 -- Scriabin(英RCA,録音時期不明)
Scriabinのドロッとした情念をたたえた曲調は、表現は悪いが「裏ドビュッシー」のような感じで、
ボクがとても好きな20世紀初頭の音楽.
(2)Vladimir Horowitz Collection vol.8 -- Chopin II(独RCA,1951-1957) 未聽
(3)Vladimir Horowitz Collection vol.14 -- 20th Century Masterpieces(独RCA 1945-53)
Scriabinの黒ミサ(1953 Carnegie)、Samuel Barberのピアノソナタ
Prokokieffの戦争ソナタ(1945) ほかの20世紀の曲を弾くHorowitz.ボクの真中心!
(4)Vladimir Horowitz Collection vol.20 -- Horowitz Encore(英RCA 1942-56)
Carmenの変奏曲(1942)から星条旗よ永遠なれ(1951)まで. Horowitzの狂気の芸.
ジャズのアドリブ顔負けのキツイお遊び(狂気ありあり)に溢れたアンコール集
隠遁後の録音
・1965年の復帰後:9枚
1965年カーネギー,on television, Chopin集2枚 他

(2)Arturo Benedetti Michelangeli:3枚
・独奏曲:Chopin集(DG),時期が分からんイタリアEMI盤1枚
・協奏曲(Ravel他):1枚
どれも麗しい

(3)Lazer Berman:4枚,全て独奏曲
Schumann集(CBS),Prokofieff集(ロミオとジュリエット,DG)
ProkofieffとRachmainoff(DG),Falla他Encore集(CBS)
Encore集は大好き

(4)Martha Argerich:2枚
・Gaspard de la Nuit(DG), Stephen Kovacevichとのデュオ(Philps)
デュオは今ひとつ

(5)Jorge Bolet:3枚
Chopinリサイタル(米Everest),Telemann他(米Decca) ともに快調
Perlmanとの室内楽でChausson集(蘭CBS) 期待ほどでは

(6)Samson François:1枚
Les Quantorze valses(仏EMI) 音が甘くて最高

(7)Pascal Rogé:2枚
Ravel集,Poulenc集(ともにDecca)Poulenc集はいい

ふう疲れた.
次回は作曲家で選んだピアノ曲を.