K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

仙台・広瀬川源流「作並温泉・一の坊」湯屋と現をつなぐもの


広瀬川源流に面した露天風呂。仙台近在の温泉では一番好きだ。

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ボクは関西人なので、東北には縁がない。はじめて東北に出かけたのは、神奈川で勤めだしてから。1984年だから、もう26年前の黄金週間。弘前で花見をして、八甲田の千人風呂に入って帰ってきた。東北の印象は鮮烈で、原色のフィルムのような記憶。寺山修司の映画をみて、思わずストンときたものだ。

さすがに仙台あたりまで南下すると、むしろ関東に近い印象が強い。だけど、仙台近郊の温泉宿、作並温泉とか秋保温泉に泊まると、宿のしつらえが東北らしくて、ボクの好みにとても合う。とても大きな空間に原色のオブジェ(か?)が品良く並べられ、ちょっとした異空間になっている。決して,鄙びていないのだ。

風呂好きの屁理屈に、生まれる前の羊水の中での浮遊感が挙げられることがある。ならば、現から子宮のような異空間に気持ちを飛ばしていくような仕掛け、のように見えなくもない空間。

近年は1回/年くらい仕事で仙台を訪れる。大体が秋保温泉の佐勘か作並温泉の一の坊に泊まる。今回は作並温泉の一の坊。仙台市内を流れる広瀬川の上流。渓流沿いに露天風呂がある。眺めていると、紅葉の山,風に流れる落ち葉、川面を飛ぶ鳥。

あとは写真で少しだけ東北の温泉旅館と秋の渓谷をお裾分け。

入口をくぐると、もうこんな感じ                       こんな感じの飾り付け

 

 

 

間接照明を巧く使っている。        部屋から露天風呂へ向かう渡り廊下。綺麗に磨かれている

 

これも部屋から露天風呂への廊下           屋内の風呂の脱衣所の入口

異空間への遷移を演出している。

 

川には面していない露天風呂。


川沿いの露天風呂に映る秋     こんな渓谷を眺めながら風呂につかる