随分前から東京のデザイナSさんが企画してくださっていて、金沢在住の我々がゲストという構図の「こいでにおいで会」。招いていただいたSさんありがとう。とてもとても「こいで」で楽しみました。こんなふうに日々を過ごすことができるならば、齢重ねることも悪くないなあ、としみじみする夜でありました。
--------------------------------------------------
8月の終わりに能登に出かけた。行き先は珠洲の温泉旅館「さか本」。それはそれは夢のようなふわっとした時間で、淡いしかし消えることのなく深く沈殿した記憶となっている。そのときに一緒させて頂いた在東京のSさん、猛烈な金澤ファンである彼の主催で「こいでにおいで会」が「こいで」で開かれた。金澤からはKプロデューサ主催の我らがジャズ会が参戦。たまたま私の誕生日と重なったので、望外に楽しい会を皆さんにアレンジ頂いて感謝に堪えない。ほんとうにありがとうございました。
さて「こいで」はウワサには聴いていたけど、「こいでにおいで会」貸切り宴会のド迫力は凄かった。ある意味で全く金澤的ではありません。器のうえの小宇宙的な、箱庭的な、繊細な料理の醸しだす空気,ナーンてところからは、とても遠いトコロで料理を楽しんだ感じ。漁師町で勢いのよい店に入った感じ、そうボクが想い出したのは岩手の陸前高田の呑み屋。あそこも美味しかったなあ。あれ以来の感覚。素材の勢いで押してくるのだ。
なんとなく日々を過ごしているので、あまり誕生日の実感はなかったのだけど、Sさんからは美味しい日本酒、ジャズ会メンバーからは特大ケーキと花束(チョコレイト色のこすもす)、さらには酒場の本だとか芥川也寸志のCDだとかも頂戴して、なんか驚いてしまった嬉しい夜になった。(この、こいでのあとに出かけた近所のバーでも丁重に祝意を頂いて、恐縮の至りでありました。陶芸家さんからひょうたん柄の器も頂戴し、なんか凄い一日になったのだ。)
という訳で、迫力の大皿の写真を並べた。どれも驚くほど大きくて美味い。このシーズン一番の食事となった。あとは写真を。
刺身盛り合わせ。大間のトロ,鰤,甘海老,ガス海老... はじめてみた拳骨大の大きな鮟肝
いよいよ香箱。ボクにとっては初シーズン。
蟹刺し。これもまたでかい。 ズワイガニ
蟹味噌。写真じゃわからないけど大きい。 白子天麩羅。ボクの大好物。
黒龍のぬる燗でゆらゆら
岩牡蠣と間違えるほど大きい牡蠣フライ。口の中に美味しい汁が溢れた。
これまた異様に大きなノドグロ。マルボロは比較用のタバコ。闘うようにたべるたべる。
これはウニ入り蓮蒸し。ウニが溢れていた。
Sさんからのプレゼント。とても美味しい日本酒。 ホッケ
発砲させたものは?だったのだけど、こんなに
美味しいとは!