K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

小松空港:ほんの一瞬仄かにひかった冬の白山の頂き


これは今年1月の朝の白山.雨の後、雲が割れて白山が輝きだした。昨日の写真は帰宅してからアップ。(USBケーブルの持参を忘れた)

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この地、金澤に引っ越してきて2度目の冬。いよいよ富山との県境の山々の着雪がみえはじめ、冬の山とどのように付き合おうかとドキドキしている。ほんの少しだけ、端っこを触らせてもらうだけで満足できそうなのだけど。そんなことに思いを馳せる、この季節が大好きだ。

金澤に住んで、残念なことが無くはなくて、白山の山容がよく見えないこと。ときどき若宮大橋まで出かけるのは、白山をみるため。でもそんなに大きくはなくて、神々しい感じ、はよく伝わらない。

だから手取川下流域,小松のあたりまで出かけたときの白山の山容は素晴らしく美しい。特に早春の候のころ。とても大きな白山が加賀平野を睥睨している様。

昨日は良く晴れていて,少し眩しいくらいの北陸らしからぬ模様。夕刻,小松空港についた。薄暮の中,冠雪がはじまった白山がよく見えた。さらに白山の北方に伸びる稜線にもしっかりした着雪が見え,冬の到来をしっかりと感じた。待っていた季節が来た。

羽田便を待つ5時少し前、流れるような薄雪を纏った白山の頂があかね色に染まり、深い蒼の空に浮かんだ。すでに夕日は西の山の端,福井との県境の稜線の下に落ちていき,周りはみるみる暗くなってきた。素晴らしい邂逅に悦ぶ僅かな間、あっけない程にふっと漆黒に溶けていった。