K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

横浜・伊勢佐木から本牧あたりまで:スカンと開いた街のなかを走った


金澤と横濱、まるで正反対の街。湿った密やかなる閉じた街と、乾いたあっけらかんとした開いた街。正反対なのだけど、どちらも気持ちの良い疎外感を感じさせ、糸の切れた凧感覚が、そこはかとなく旅情のようなモノをボクに与え続ける。金澤のヒトとの距離感が与える疎外感、そもそも他人への関係性を求めない横浜のヒト達からの疎外感。山下公園のあたりから懐かしい本牧あたりの街並みを感じながら走って、そんなことを考えていた。

ほんとうに懐かしかったなあ。本牧ドルフィーで明け方前まで呑んで、沖仲仕のニイさんの家に転がり込んで、知的な雰囲気の部屋から全共闘世代の複雑なジジョウを感じたりしたものだ。そんなコトをぼんやり思い出しながら走った11km。足が快調で嬉しい。

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仕事での遠出のときに、たまにランニングシューズを持っていく。走りながら、その街を感じることがとても楽しい。横浜(中区ね!)を走った感触は日本のソレ、ではない。米国あたりと良く似ている。サンディエゴの港湾地区、シカゴの湖岸、ニューヨークのセントラルパークなんかと並べて記憶されているような感じ。

出発はホテルがある伊勢佐木町。横濱の伊勢佐木町。夜の毒気が抜けて、すかっとしているのが可笑しい。

伊勢佐木モールから馬車道を抜けて海岸を目指す。

やはり太平洋側だから、そこかしこに光が溢れる。山下公園も実に久しぶり。

ホテルニューグランドのあたり。

本牧をずいずい進んでいくと、本当に空っぽな感じが気持ちいい。そして北方町の裏路地へ。丘の上への登り道を探した。こんな丘の下の町がいい感じに乾いている。

丘の上からは港が一望なのだけど、なんだか現のことでないような、ゆっくりとした時間のなかで外界をみているような感覚になった。なぜだろう。港の見える丘公園の園庭では大きな犬と飼主が戯れていた。

そのあとは再び山下公園に下りて、みなとみらい地区のビル群をみながら走り続ける。海に開いた感じがとても気持ちがいい。

そして馬車道から伊勢佐木に戻った1時間くらいのミニツアーだった。