K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (近所の酒場への進物3)

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve,1958)
    1. Tea for Two 
    2. Surrey With the Fringe on Top  
    3. Moonlight Saving Time
    4. It Amazes Me  
    5. If I Were a Bell
    6. We're Together  
    7. Teach Me Tonight
    8. Once upon a Summertime
    9. Down With Love
  10. Manhattan
  11. Doop-Doo-De-Doop (A Doodlin' Song)
  12. Love Is Here to Stay
Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds)

このアルバムは2回目の登場なのだけど.

ボクはジャズヴォーカルに苦手意識があって、あんまり枚数を持っていない。多分、ファンクのハービーハンコックを避けていたことと似たような理由だと思う。エンターテイメント性の強いモノを避けていたような。

最近になって案外良くヴォーカルを聴くようになったのだけど、昔から良く聴いていたのはBlossom DearieのOnce Upon A Summertime。英国生まれ、だからLHRのAnnie Rossと同じような経歴なのだけど、低い音域のAnnieとは正反対の、高いキュートな唄声。とても可愛らしいのだ。だからヒトによって好みがしっかり別れる。ボクは好きなのだけど、昔読んだ雑誌では偏執的なヒトに好まれる、と書いてあって、妙に納得した記憶がある。金澤に来てから、ボクの自宅でJAZZ会ってやっているのだけど、最初の頃にコレをかけて、プロデューサーKさんも気に入っていたので、これも納得。近所の酒場で呑んでいる医師の某氏なんかも気に入るのじゃないか、と思っている。

この「二人でお茶を」で掴まれてしまった:http://www.youtube.com/watch?v=tOzuieT8Pps

http://www.youtube.com/watch?v=WdsRkj9qq0I&feature=related

このBlossom Dearieは最近亡くなったのだけど、この芸風は終生変わらなかったそうだ。カルト的な人気があって、ボクの前の職場に熱心な若いファンがいた。なんと何回もニューヨークの常演のバーに出かけたそうだ。うっとりと語っていた彼も偏執系だなあ。そのBlossomが60代で出演したラジオ番組がネットで聴けるので是非! 勿論英語なのだけど、可愛い声がしっかり聴けて、対談も唄も楽しい。Blossomが本名でアイルランド系だ、って語っている。

http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=100436121 (Hear the sessionをクリックしてください)

Shadowing you と唄う声で本当にキュンとくる。会話もね。じわっと、亡くなったことが寂しくなる、Shadowingしていったのがyouではなく、唄っているBlossomなのだから。