Kate Bush:Aerial(2005,EMI)
Disc 1: A Sea Of Honey
1. King Of The Mountain
2. Pi
3. Bertie
4. Mrs. Bartolozzi
5. How To Be Invisible
6. Joanni
7. A Coral Room
Disc 2: A Sky Of Honey
1. Prelude
2. Prologue
3. An Architect's Dream
4. The Painter's Link
5. Sunset
6. Aerial Tal
7. Somewhere In Between
8. Nocturn
9. Aerial
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昨夜は近所のフレンチレストラン「ロベール・デュマRobert Dumas」 で15周年&チャリティーパーティーが行われた。過度の自粛が経済を萎縮させる弊について語られることが多くなってきた中、時宜にかなった企画ではなかろうか。好感をもって受け止めた方も多かったのではなかろうか。盛会であり、また数々の「和のフレンチ」を堪能することができた。ボクには、加賀れんこんや甘エビの料理が美味しく、とても印象的であった。岩城シェフの腐心に感謝と敬意を表したい。
それにしても一旦呑みだすと深酔いするまで止まらないこの頃はどうなのだろう。日頃、暗い影が差したような日々の反動か。呑んだ翌日は自己嫌悪の感に溢れる。困ったことだ。再三自戒しているのだけど。とりわけ月曜日は、朝一番から仕事があるしね。トホホ
そんな朝に聴いたのはKate BushのAerial。ジャズ・ブログのつもりなのだけど、そんな一枚もたまには。
32年前に、ボクがはじめて買ったLPがKate Bushのアルバム2枚。The kick insideとLionheart.ともに1978年の発売。その頃のTVコマーシャル(セイコー)をみて、エキセントリックな唄声を聴いて飛びついたのだと思う。ボクよりも2つ上の女性、歌詞がなかなかエッチな感じで、トキメイテしまったような記憶がある。今,Youtubeで見ても、そんなに「感じない」ことが面白いのだけどね。そんな昔の話なのだけど、二月もたたないうちに、ジャズに関心が移って、友人のジャズ・アルバムと交換してしまった。そんだけの話。
いつだったか、仙台フォーラスのタワーレコードに寄ったときに、店頭にKate Bushのアルバムが並んでいたのが、このAerial。Aerialとは「空中線」、つまりアンテナのこと。米国ではAntennaと呼び、英国ではAerialと呼ぶ。Antennaって昆虫の触覚が本義なのだけど、その形状からの連想で空中線にあてられたようなのだけど、本来の学術用語はAerialだそうで。そんあ話を聴いていたので、妙に懐かしも相まって、手にしたのだ。彼女とは世代が同じなので、なんとなく同じ時代を生きてどう変貌したのか関心があったのだと思う。
聴いてみると、デビューの頃のエキセントリックなまでの高音をヒットさせる唄声は潜めて、やや低めに。そしてまったりとした味が出ていて、加齢の良さをじっくりと味わえる感じ。加齢という蜜の海に浮かび,蜜の空を翔ぶ感じ。曲もよく出来ていて、あの時代の彼女の世界を維持している。楽しい。最近、改めてThe kick insideやLionheartを聴いたのだけど、Aerialのほうがしっくりくる。決して米国の洋楽から感じ得ない、英国の陰影に富んだ音世界に密かに魅了されている。アーサー・コナン・ドイルが関係した有名な妖精の写真、当時のオカルト・ブームを反映した、があらわす世界観となにか底でつながったような。
ジャズとは直接関係ないのだけど、ゲスト奏者としてEberhard WeberとかPeter Earskinが記載されているのをみて、なんだか不思議な感じがしたのだけどね。
King Of The Mountain