K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Nguyen Le: Tales from Viet-Nam(1996) 香草や魚醤の匂いが脳内に流れ込む気持ち良さ

Nguyên Lê: Tales from Viêt-Nam (1996)
   1. The Wind Blew It Away
   2. The Black Horse
   3. Don’t You Go Away My Friend - Nguoi oi Nguoi O Dung Vê
   4. Trông Com - The Rice Drum
   5. Hen Ho - Promise of a Date
   6. The Banyan Tree Song - Ly Cai Da
   7. Spring Of Life - Hoai Xuân
   8. Ting Ning - 03:42
   9. Mangustao - Part 1
  10. Mangustao - Part 2
Nguyên Lê (fretless-g), Huong Thanh(vo), Hao Nhien(sao fl,etc), Paolo Fresu(tp), Simon Spang Hansen(reeds), Michel Benita(b), François Verly(perc,p), Joël Allouche(ds), Steve Argüelles(ds)
Special Guests:Trilok Gurtu(ds), Thai An (moon lute)

このアルバムはヴェトナム人のギター奏者Nguyên Lê(カタカナで書けない)のアルバム。サン・ディエゴのジャズ好きオヤジNormと仕事でボストンからニュー・ハンプシャーの方へクルマで向かっていたときに渡されたもの。当時、一緒にIC開発をやっていたのだ。互いにジャズ好きとわかってから、何枚かいつも交換していた。奴が渡してくれるものは面白いモノが多く、いつも楽しみ。今では何年にか一回、カルフォルニアに出かける時に会うだけなのだけど。

このアルバムも滅法面白い。Nguyên Lê はフレットレス・ギターを弾いている、と書いてある。だからポヨーンと締まりがない、といおうか柔らかい音が出ているのか。ほとんどがヴェトナムの伝統歌曲。なかなか気持ち良くヘンな感じに仕上がっていて、ヘンな音好きの嗜好をくすぐってくれる。これってジャズって思わせながら、周縁で引っかかるような際どさも楽しい。

それにしてもヴェトナムへ行きたいなあ。タイには随分行っているのだけど、ヴェトナムにはまだ行っていない。フランスの仕事先には随分ヴェトナム人が働いていたのだけど、タイ人よりさらに日本人に近い感じでとてもウマがあったし、料理もとても口にあうからね。この夏にささやかな機会があるのだけど、どうしようかなあと考えているのだ。フランスからホーチミンに引き上げた友人もいるしなあ。

そうこう考えているうちに、香草や魚醤の匂いが脳内に流れてきてとても南に南に行きたくなってきた!

 

Youtubeの画像は違う音源なのだけど、こんな感じ。唄い手も同じだし。