K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Frank Braley: Impressions-Debussy and Ravel (2008) 昨日に続いてのクラシックだけどジャズ好きもどうぞ


フランク・ブラレイ:インプレッションズ~ドビュッシーラヴェル作品集 (2008,King)
   1. 映像 第1集 水に映る影
   2. 映像 第1集 ラモー賛歌
   3. 映像 第1集 運動 
   4. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第1巻] 亜麻色の髪の乙女
   5. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第1巻] さえぎられたセレナード 
   6. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第1巻] 沈める寺  
   7. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第1巻] パックの踊り 
   8. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第1巻] ミンストレル 
   9. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第2巻] ビーノ(酒)の門  
 10. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第2巻] 奇人ラヴィーヌ将軍 
 11. 前奏曲集 第1巻&第2巻より [第2巻] 交代する三度   
 12. 喜びの島  
 13. 月の光『ベルガマスク組曲』より  
 14. ソナチヌ(ソナチネ) 中庸の速さで 
 15. ソナチヌ(ソナチネ) メヌエットの速さで   
 16. ソナチヌ(ソナチネ) 生き生きと  
 17. 道化師の朝の歌~『鏡』より  
 18. 亡き王女のためのパヴァーヌ   

昨日に続いてのクラシックだけど、ドビュッシーラヴェルはやはり今の時候の気分にとてもよく合う。ジャズ好き、それも白人ジャズが好きなヒトには十分楽しんでもらえる一枚じゃないかな。最近のボクのなかでは、あまりクラシックとかジャズとか意識しないで境界なく聴きたい気持ちが行き来するようになってきた。

ボクが持っているクラシックのCDでは、多くの奏者が黄泉の国に出かけたっきりになっているのだけど、これは若いピアノ奏者ブラレイの一枚。いつか生で聴く機会がありそうな奏者も、できるだけ聴こうと思っている。

これも好きなドビュッシーとかラヴェルの曲集。最近の録音なので、音質が素晴らしい。最近の音響装置の見直しや保守のときの基準に聴いている。録音音質が素晴らしいだけじゃなくて、ピアノの響きがとても繊細で、細かな音の粒子が部屋の隅々まで弾け飛ぶような感じ。昨日(今朝?)のエマール同様、とても柔らかい音なのだけど、音の透明度はとても高い。これも、とても気持ちの良い一枚でずいぶんと聴いている(朝、間違ってかけてしまうと出勤意欲が大きく削がれる)。ただ耽美的に弾いている訳でなくて、喜びの島などは気分の昂揚感・海原を俯瞰したときの胸の膨らみが率直に表されているような、素直に気持ちにノックするような演奏。それでいて、時として美音に気持ちを連れていかれるような...

これは、昨秋から参考にさせて頂いているブログの記事で知って、ほどなく入手した一枚。ボクの中心にストライク。クラシックを聴きはじめて1年足らずなのだけど、こうして次から次へと猿のジョージのようなCuriousな気持ちを満たしてくれる日々は楽しい。キース・ジャレットを聴いたり、ビル・エヴァンスを聴いたり、最近だとフレッド・ハーシュやブラッド・メルドーを聴いて、いいなあと思う気持ちと近い音世界。嬉しいため息が出る。

2008年の来日公演のヴィデオ: