K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

初夏の匂いが溢れる犀川河畔を走った


もうすぐ金澤も入梅。そんな感じの天気が続いている。自転車に乗って出勤した日に限って雨。折り畳み傘を取り出してさして歩く、なんて本当に久しぶりのこと。それも週に2回もね。普段は長傘を持ち歩いているから、折り畳み傘なんて使わない。それくらい天候が不安定な日々。つい先日までは初夏の候だったのだけど、今は傘を持つ手がとても冷たい。

つい先日というのは週のはじめ。火曜日も雨上がりの朝。気持ちのよい朝だったので、犀川沿いに10km走った。春の実感が薄いうちに、もう初夏の熱気が沸いていた。川から濃く沸き上がる水の匂い。暑い夏を思わせる。雲沸く空、光る川面、草いきれのなか。ニセアカシアの匂いが溢れているなかを走ると、鎌倉・深沢の丘陵地帯を駆け抜けたときの記憶が蘇る。

櫻坂から河岸段丘のうえに上がったら、瀬の音が消えたあたりで結界のようなものをくぐり、大気の様子が変わる。熱気が消え失せ、どこからか爽やかな風が吹いていた。気持ちよかった。

それにしてもまた肌寒くなってしまって、季節感のゆらぎで感覚がおかしくなりそう。