K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Kenny Barron, Mino Cinelu: Swamp Sally (1997)まだまだ気忙しいから、またまたケニー・バロン

Kenny Barron, Mino Cinelu: Swamp Sally (1997, Verve)
    1. Louisiana Memories (Part 1)
    2. Relentless Pursuit
    3. Simple Thoughts
    4. Swamp Sally
    5. Mystere
    6. Moon Dance
    7. Such A Touch
    8. Beneath It All
    9. Shibui
  10. Louisiana Memories (Part 2)
  11. Conversation
  12. Monique
Kenny Barron : piano, electric keyboards, synthesizer, double bass
Mino Cinelu : mandlin, banjo, guitar, additional synthesizer, sound effects, drums, percussion, vocals

 まだまだ気忙しいから、またまたケニー・バロンのアルバムをちょっと紹介しておしまい。

 これも密かに好きなアルバムで不思議なジャズの音が溢れている。ケニー・バロンは端正なジャズ・ピアノ弾き。その演奏を楷書とすると、稀に草書のプレイに遭遇する。このアルバムがそうで、打楽器のミノ・シネルと筆を振り回して墨を飛ばし合いしているような、洒脱な演奏。いい感じ。

 ミノ・シネルは1982年(だったかな)のマイルス復帰バンドの打楽器奏者。ボクは大阪の扇町公園で聴いた。ジャズのコンサートに万人単位でヒトが集まった時代なのだ。そのミノ・シネル主導で作ったかなりぶっ飛んだ舞台で、ケニー・バロンも弾けたような演奏。次にどんな音が出てくるか予想がつかない。そんなスリリングな時間がどんどん過ぎて行く。今まで聴いたジャズのなかで、どのようなジャンルなのかうまく表現できない。それくらいユニークでポップな音作り。

 うまくyoutubeに同時期のライヴがアップされていたので聴いてみて!