小曽根真:Road to Chopin (2009, JVC)
01 ドゥムカ(あるべきもなく) Dumka (Nie ma czego trzeba)
02 マズルカ 第13番 イ短調 作品17の4 Mazurka No.13 op.17-4
03 ワルツ 第6番 変ニ長調 《子犬》 Valse No.6 "Petit chien"
04 前奏曲 第4番 ホ短調作品28の4 Prelude No.4 in E minor
05 練習曲 第4番 嬰ハ短調 作品10の4 Etude no.4 op.10-4
06 前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28の15からの即興 Improvisation from Prelude No.15 op.28-15
07 マズルカ 第24番 ハ長調 作品33の3からの即興 Improvisation from Mazurka No.24 op.33-3
08 ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64の2 Valse No.7 op.64-2
09 マズルカ 第40番 ヘ短調 作品63の2 Mazurka No.40 op.63-2
10 ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1《軍隊》 Polonaise No.3 op.40-1 "Militaire"
11 夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9の2 Nocturn No.2 op.9-2
12 マズルカ 第2番 - ポーランド民謡 《クヤヴィアック》 Mazurka No.2 - Polish Folk Song "Kujawiak"
小曽根真 (p), Ana Maria Jopek(vo) (1,12), Gregoire Maret(Harmonica) (4,7)
ボクは何故か小曽根真は全く聴いていなかった。デビューの頃(1980年代前半)、米国で活躍って銘打ったヒトが多い時分で、何となく漏れていた感じ。そうでしょ、タイガー大越とか大野俊三とか...
意識してはじめて聴いたのが実に最近。5年位前に大阪ブルーノートでマイク・スターン・バンドのゲストでオルガンを弾いているのを聴いて、達者だなあと思った。ピアノは昨秋の金澤。このアルバムのテーマ、Road to Chopinのとき。
どうもジャズ・ピアニストのクラシックって聴かず嫌いのところがあったのだけど、近所のクラシック・ピアノ・オタク師匠が随分、小曽根真を気に入っているようなので、ちょっと気になった次第。もっとも、ゲストのポーランドの歌姫Ana Maria Jopekの密やかなるファンだったから、なのだけど。
結局のところ、小曽根のジャズ・ピアニストらしからぬピアノの美音に驚いてしまった。実に綺麗に鳴らしているのだ。このヒトの土台はジャズなのかな?と、思うくらい驚いた。ショパンの曲がジョビンにもたらした影響とかを語ったり、とても楽しい演奏だった。意外だったのはJopekの声量がなくって、気持ちに届かなかったことと、スラヴ女性は体躯が立派やなあと妙な印象だけが残った。
このアルバムを聴いてみると見事にそのときの小曽根の美音を再現していて懐かしい。これから日に日に寒くなるのだけど、そんな時に聴くアルバム。Jopekも電気機械を通すと綺麗に聴こえるしね。