K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bjork:Gling-Glo

 これはビヨークが有名になる前のジャズ・アルバム。ピアノ・トリオを歌伴に、4ビートで絶叫したりしていている。肯定的な意味で、ジャズの形をとったジャズじゃないアルバムの趣。フォーマットとしてのジャズを巧く使った、なかなか楽しいアルバム。声を聴いていると青い感じで、10代の頃のアルバムかと思ったけど、調べたら26才。すでに子持ちなので驚き。

 まあそれだけのことなのだけど、仕事場に低い音で流すと、なんとも不思議空間になって、少し楽しい気分になったりするのだ。こんなフェイクなジャズも実は好きだ。

 お昼ごはんを部屋で食べながら、ついでにアイスランドを調べてみた。先般の金融危機までは、たまにある火山の噴火以外では意識に引っかかりもしない小国。だけど、少し面白かったな。

(1)人種的には、北ゲルマン(要はヴァイキングの系統)とケルトの折衷。アイルランドの向こうなので、ケルトが強いと勝手に勘違いしていた。ビヨークの祝祭性を含めて。ふーん。

(2)言語的には古代ゲルマン語を保持。だからサーガの言葉からの変化は少ないそうだ。言語が面白いのは、古い言葉のほうが使用による摩耗が少なく、より複雑な文法規則を持つ(人類の言語獲得の過程ではシンプルな言葉からはじまった筈だから、不思議なことだ)。だから、随分難しいような言葉みたい。 ふーん

(3)ヴァイキングが北米に達していることは、昔から知られているが、彼らの根拠地はアイスランドだそうだ。しかもアイスランド人の遺伝子にモンゴロイド固有のものもあるという。つまり1000年位昔に、北米から女性を連れてきたのではないか、ということ。ビヨークがアジアっぽい顔をしていることも、故なきことじゃないようだ。ふーん