K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

仙台・南町通り:Bar Neo 独りで入ることができる店を探すだけで...

 仙台の学校に一時期通ったことがあるのだけど、もう昔。こと飲食店に関しては全く詳しくない。仙台の友人の気配りで夕食をともにしたのだけど、東北の水産業は壊滅状態。そんな寂しい話しを聴きながら杯を重ねた。

 友人と別れたあと、路地の上には半分の月がてらてらと笑っていた。とても気持ちの良い晩だった。もう少し独りで吞みたくなって路地から路地へ随分歩いた。仙台駅近辺のホテルから国分町あたりまで。適当に小さく、適当にヒトがいて、適当にカウンタがあって、外からそれが見えて、と独りで吞むときには店を探すのもヒト苦労。結局、具合の良い店はみつからなくて、1時間ほど歩いて諦めた。

 ホテルの前の通り、南町通りを歩いていたら、すっと引きを感じる店があって入った。こんな感じで居心地の良さそうな店が見つかったのは久々のこと。勿論、たっぷりな異邦感はあるのだけど。暫し、気が落ち着く時間を過ごすことができた。1時間の行脚の起点のあたり。ほんとうに勘がが悪いなあ、といつものことながら呆れてしまったけど、それが楽しいスパイスとなって1日を終わることができた。店主の蛭田さん、ありがとうございました。また来ます。

 

ギネス、サミュエル・アダムスとビールを吞んだあとはサフラン入りのジン。