K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

浅川マキ:ふと或る夜、生き物みたいに歩いていたので、演奏者たちのOKをもらった(1980)冷え切った部屋に

 年末の2ヶ月余り、はしゃいだように週末は出かけていた。仙台、福岡、横浜、バンコク、山口....そんなこともあって、年末から年始は、何かが溶け出したように疲れていた。そして微熱が続くような日々。

 もう年末も年始もお仕舞い。そして冷え切った部屋に帰ってきた。そんなときに聴きたくなったのは、浅川マキ。冷え冷えとした歌なのだけど、だけど暖かみのある声を聴きたくなった。

 もともとのアルバムではA面が「アケタの店」。渋谷毅(p)+川端民生(b)のコンビに、唄声が乗っかる。先日紹介したアルバム「蝶々在中」の世界がココを起点としていることが良く分かる。唄としてのオトがここにある。ついでに、渋谷毅さんって、マルからスタートしたのかなって響きを聴くことができる(違ってたらゴメンなさい)。だから、浅川マキさんが、ビリー・ホリディのように聴こえたりするのだ。面白い。

 B面は京大西部講堂。メンバーをみても分かるように「やかましい」のだけど、最後の杉本喜代志(g)とのデュオは素晴らしい。ブルージーでは全くないのだけど、点景を繋ぐような彼のギターは案外好きなのだ。

 やっと暖まってきたかな?

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ちょっと音が悪いですが....

 

 

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浅川マキ:ふと或る夜、生き物みたいに歩いていたので、演奏者たちのOKをもらった (1980,東芝EMI)
   1. 今夜はおしまい
   2. ふたりの女のうた
   3. あなたに、You don't know what love is
   4. あの男が死んだら
   5. ボロと古鉄、あの男がピアノを弾いた
   6. ふしあわせという名の猫
1-4:アケタの店 浅川マキ(vo)、渋谷毅(p)、川端民生(b)
5-6:京大西部講堂 浅川マキ(vo)、坂田明(as)、杉本喜代志(g)、渋谷毅(p)、川端民生(b)、トニー木庭(ds)