K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Manu Katche: Playground (2007) やっぱり疲れた今宵の一枚は

 やっぱり疲れた今宵の一枚はコレ。引越しの開梱作業中に届いた一枚。一時、軽く流行ったsmooth jazz、のような一枚。とても心地よく聴くことができる。なんとECMの一枚。少しレーベルの「色」とは違うような気がするが、あまりオトの温度が高くない、といえば高くない。ドラマーのアルバムだけど、とても控えめなドラムで、むしろ全体の音を操っているような存在のマヌ・カッチェ。勿論、十分個性的ではあるのだけど。

 ボクがこれを手にしたのは、ECMのプロデューサー:アイヒャーのドキュメンタリー映画Sound and silenceのボーナス・トラックを聴いたから。ピアノのMarcin Wasilewskiの音色が軽やかで冷ややかで華やかで美味しい。ボク自身は評判のよい彼自身のアルバムでの音よりも気持ちがよい。ボク自身、Wasilewskiのアルバムで感じる微かな違和感の謎(ボク自身の感じ方が謎、という意味)が気になっている。だから、このアルバムでの聴こえ方には、謎解きの意味で興味がある。そして今日、何回も聴いているのだけど、謎は謎。気持ちよく聴くうちにアルバムは終わる。ふう。

 まあ、ややこしい話抜きに楽しめばよいと思うのです。疲れているしね。

 

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Manu Katche: Playground (2007,ECM)
   1. Lo
   2. Pieces Of Emotion
   3. Song For Her
   4. So Groovy
   5. Morning Joy
   6. Motion
   7. Project 58
   8. Snapshot
   9. Possible Thought
  10. Inside Game
  11. Clubbing
  12. Song For Her
Manu Katche(ds), Mathias Eick(tp), Trygve Seim(ts, ss), Marcin Wasilewski(p), Slawomir Kurkiewicz(b), David Torn(g)