K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

穏やかな朝を迎えたスクムヴィットで


 なにもしない時間が愛おしいと思う。音楽をかけることすら、煩わしさを感じるような疲れ。いや聴かねばならないような感情の流れが嫌なだけだ。酒を呑むことだってそうだ。強迫されたような、日々の営みの規範化。そんなものが堪らなく嫌になることがある。まあ大勢が嫌で独りが嫌で、のような気ままな感情そのままなのだけど。

 そんな嫌嫌のタイミングで出てきたこの地。なにもしない。食べて、呑んで、寝る。酷い肩こり(肩だけでなく背中に広がっている)なので、揉んでもらったり。随分、背中が軽くなったし、気持ちも軽くなった。

 今朝もバンコク・スクムヴィットの谷間で空を仰ぎ見た。雨期とは思えない爽やかさ。大気は緩く、ゆっくりと流れている。気持ちがいい。通りに面した椅子に座って、ゆっくり食べる。お粥に鳥団子、葱、生姜をたっぷり入れて、唐辛子と魚醤。それに目玉焼きを焼いてもらう。

 何も考えないで過ごす朝。お給仕と眼が合うと、はにかみ・微笑む。ゆっくりとした時間。このまま眠るように時間を過ごし続けていたいのだけど、仕事があるんだよな。観光旅行じゃないのが本当に残念。