K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Father Tom Vaughn: Motor city soul (1967)ジャケット買い(か?)(その2) 素人芸とプロの間には


  7月から2ヶ月で随分とLPレコードを買ってしまった。思い起こすと、四日市でふらっと入ったレコード屋で1980年頃の感触を強く感じたからだと思う。なんかキュンとしたような気持ち、あの酸いような匂い、次第に指紋が磨り減るようなジャケットの上げ下ろし、レーベルごとの雰囲気。やっぱりCDの店買いは何となくしんどいからね。でも、もともとレコード棚に余裕はなかったので、もう一杯になってしまった。さて、どうしようか。

 それはともいかく、できる限り最近買ったLPレコードをブログに掲載しようかな、と思う。このレコード、Tom Vaughn神父という奏者。本業が神父。ジャケットが何となく面白いので買った。赤いアメ車のうえの神父。Motor city soulってタイトルからグルーヴィーな一枚、かと思ったから。レーベルだってGary BurtonSony Rollinsが居たRCAだしね。

 でも結論から云うと、グルーヴィーでも何でもなくて、ちょっと微妙な一枚。素人芸とプロの間には、何か分からないが、何かがあるんだな、と感じさせた。ジャズが本業だか副業だか、って人はDenny Zeitlinの精神科医なんかが有名だけど、まあプロといっても全く違和感がない。この神父さんのプレイは上手くいえないのだけど、ピアノの腕はなかなかなのだけど、何かをなぞるような演奏で、それが微妙にはずれている感じがある。上手なアマチュアって、そんなことじゃないのかなあ。この奏者独自の何か、をあまり感じさせないのだ。曲ごとに、いろいろ工夫はあるのだけどね。

これは違うアルバム。youtubeで唯一つアップされたもの。

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Father Tom Vaughn: Motor city soul(1967, RCA)
   A1. How About You
   A2. Girl Talk
   A3. The Nearness of You
   A4. Motor City Soul
   A5. Tenderly
   B1. I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free
   B2. So What
   B3. The Shadow of Your Smile
   B4. The Girl from Ipanema
   B5. The Party's Over
Father Tom Vaughn(p), Dan Jordan(b), Dick Riordan(ds)