ヴィトウスがまっとているコトバに宇宙がある。cosmic とかspacyなオト。確かにWeather Reportの最初の一枚はそのような深遠さを感じさせる一枚。その中心人物がヴィトウス、なのだろう。1976年のこのアルバムも何となくそんな雰囲気のジャケットが昔から気になっていて、先日、入手した。
裏ジャケットもこんな感じで、静かな夜半過ぎに窓を開けて、そのまま空に溶け出していくような音楽を想起するのだけど。だけど、中身はちょっとだけspacyな感じを漂わせる黒くないfunkみたいなアルバム。1976年のオトだよなあ、という感じ。狙いとは全く違ったのだけど、この時代の音も好み。ヴィトウスらしからぬ、電気ベース主体のアルバム。グルーヴするヴィトウスというのは、いささか変な感じなのだけど、それもヨシ。
いろいろあって、忙しい連休なのだけど、ぼけっと聴くには良かったよ。
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Miroslav Vitous: Magical Shepherd (1976, Wounded Bird)
1. Basic Laws
2. New York City
3. Synthesizers Dance
4. Magical Shepherd
5. From Far Away
6. Aim Your Eye
Miroslav Vitous (key, g, b), Cheryl Grainger, Onike (vo), Herbie Hancock (key), Jack DeJohnette, James Gadson (ds), Airto Moreira (perc)