キース・ジャレットのケルン・コンサートを聴いてから30年。とっても、当時の(ちょっと偏屈な)大学生的入口。その後は、せっせとスイング・ジャーナルを2年ばかり熟読し(教科書よりね)、未だにその記憶で聴き続けている。ECMだ南米だ、と聴いているのだけど、案外、基層に「お約束的なジャズ」も埋め込まれている。
そんな基本的な「名盤」は30年前に結構揃えたのでほとんどがLPレコード。最近はLPレコードに回帰しているから、それでもいいのだけど、やはりCDは気楽。買い漏らした盤も含めて、そんな音源が欲しい気持ちは今でも案外強い。
最近聴きはじめたクラシックでは、名演奏家の全集の値下がりが凄い。CD1枚が100円から200円で揃ってします。だから、ジャズのスタート・アップと比較して遙かに安価に「名盤」を揃えることができる。ジャズは相変わらずのコスト・ゾーンにあるので、困ったものだ。
ここにきて、どのような権利関係か全く不明なのだけど、旧い名盤8枚をCD4枚に収録したEight Classic Albumsなる企画が出てきた。1セット約1000円。CD1枚250円。アルバム1枚あたり125円。レーベルはPrestige, Riverside, Blue Note, Atlanticなどがカップリング。バッタモノの匂いがプンプンするのだけど、有難い。
という訳で何セットか入手し、更に何セットか注文中。お徳用なので、ホントの初心者の方々にはお勧め。もっとも、収録時間の関係か、決定的名盤が入っていなかったり、若干、迷盤セレクション的なこともあるのだけどね。