7月からLPレコードを随分と買っているのだけど、記憶が怪しくなってきたので備忘のメモをアップ。今日の御茶ノ水で、矢野顕子の長月・神無月を入手したことが嬉しかったので、筆頭にあげる。アレがジャズかあ、なんて無粋なこと云わないで欲しい。立派なジャズ・フィーリングだよね。
並べてみると1970年代の日本のジャズで気になる部分を切り取っていることが分かる。浅川マキ、菊地雅章、TBM、DENON(当時はデンオンって云ってたよ)、Trio、ビクターのレーベル(Flying Disk, East Wind)なんかがキーワードかな。録音もいいし、何より演奏がいい。ちゃんと聴かなきゃね。
御茶ノ水ディスクユニオンの和ジャズコーナーがいきなり拡充したのだけど、全般的に高価。足で探そうかって機運が出てきた。
(1)矢野顕子:長月・神無月(1976,フィリップス)
全く変わらぬ、時代の摩耗を受けない音楽の凄み
(2)浅川マキ:浅川マキの世界(東芝Express)
(3)浅川マキ:MakiVI(東芝Express)
山下洋輔、森山威男、坂田明、稲葉国光
1970年代日本ジャズシーンのなかで、浅川マキは見逃せないのだけど、見逃していた。
(4)渋谷毅:Cooknote(1977, Trio)
川端民夫(b)他
浅川マキを聴くほど、渋谷毅、川端民夫の良さが分かった。
(5)菊地雅章:But not for me(1978, Flying Disk)
Gary Peacock(b), Al Foster, Badal Roy, Alyrio Lima他
(6)菊地雅章:East Wind(1974, East wind)
日野皓正, 峰厚介, Juni Booth, Eric Gravat
(7)菊地雅章(Kochi):Wishes(1976, East wind)
日野皓正, Steve Grossman, Dave Liebman, Reggie Lucas, Anthony Jackson, Al Foster, M'tume
(8)山本邦山:銀界(1970,フィリップス)
菊地雅章、Gary Peacock,村上寛
菊地雅章の凄さはスストで分かったのだけど、1980年頃は寡作であまりアルバムも手に入らなかった。その頃、NYCのシーンの深部に組み込まれていたことが良く分かる。銀界でのピーコックとのインタープレイはECM以前のECM世界。驚いた。尺八がゲテモノ・ジャズかと敬遠して損した。ディスク・ユニオンの菊地雅章の値付けが高すぎ!
(9)渡辺香津美:Lonesome cat (1978,Denon)
George Cables, Alex Blake, Cecil McBee, Lenny White
当時のデンオンって、なかなか健闘していたので気になっている。
(10)菅野邦彦:Love is a many splendored thing(1974, TBM)
ピアノトリオ+コンガ
(11)今田勝:Masaru Imada piano (1976,TBM)ソロ
TBMって、当時もっと集めておけば良かった。今になって案外高価(泣)
(12)富樫雅彦・山下洋輔:兆ライヴ(1980, Next wave)
(13)山下洋輔・三宅榛名:Exchange(1979,Victor)
兆ライヴは買い漏らし。その後見かけなかったので数が少ないかな。山下洋輔・三宅榛名は本当に見かけなかったので驚き。
(14)日野皓正:Wheel Stone vol.2(1975, East Wind)
宮田英男、板橋文夫、杉本喜代志、岡田勉、日野元彦、今村祐司
日本からNYCに移住するときのサヨナラ・コンサート。レギュラーバンドが熱い。vol.1は持っているので買い漏らし。
(15)ジョージ大塚:Maracaibo Cornpone(1978,Trio)
菊地雅章,Richie Beirach, Steve Grossman,John Abercrombie,Miroslav Vitous他
デンオン同様、Trioも熱かった。驚くほど豪華メンバー
(16)佐藤允彦:Trinity(1971,Enja)Peter Warren(b)他
これは独エンヤへの吹き込み
(17)福村博:Hunt up wind(1978,Flying Disk)
渡辺貞夫、Don Grusin, Cornell Dupree, Harvey Mason他
何と云ってもナベサダバンドのトローンボーン。
(18)中村達也:Quarter(1979,CBS Sony)
今田勝、金井英人、森剣治他
この人は案外好きだった。コレも長いこと見かけなかったアルバム
(19)佐山雅弘:Sabatotto(1984,Polydor)
デビューアルバムのよう。