先日、小松空港から職場までの間に聴いたアルバム。昨日アップしたものと同じくライヴ盤。編成はテナー・サックスが加わったカルテット。昨年、新譜で手に入れたのだけど、どうもスッキリいいなあ、と云えないトコロがあってブログに書いていなかった。数少ない新譜なのにね。
引っかかっていたのはサックス。エリック・アレクサンダーが好みに合わない、ということではない。パット・マルティーノを聴くときはマルティーノのギターが奏でるスリル、のようなものが楽しめればいいのであって、それが全て、という感覚がある。だからバックで吹くのは構わないのだけど、サックス・ソロを聴く間にギターが引っ込むのは何だか納得できない気持ちになる。熱気が詰まったアルバムだけど、そこで引っかかる。Live at Yoshi'sは、その点、浴びるようにソロを聴くことができる。
それから1年くらい経って聴き直してみたのだけど、手に入れるときに膨らんだ期待、のようなものが冷めただけ、十分楽しく聴くことができた。やはりライヴの熱気のなかでの演奏は楽しい。ジャズを聴く愉しみを与えてくれる音楽。ギター・リーダのアルバムにサックスの必然性を感じないのは相変わらずなのだけどね。
二回連続でマルティーノを書くと言葉を無くしてしまう。基本的には同じ空気、とても緊迫した、を纏って演奏していることが凄いヒトなので、その内容はYoshi'sから何年も経ていても基本的に同じだから。また聴く方も同じでいいと思っているから。だからエリック・アレクサンダーの音が邪魔に感じたのかもしれない、と思った。
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Pat Martino: Undeniable(2009,High note)
1. Lean Years
2. Inside Out
3. Goin' To A Meeting
4. Double Play
5. Midnight Special
6. 'Round Midnight
7. Side Effect
Pat Martino(g), Eric Alexander(ts), Tony Monaco(org),Jeff 'Tain' Watts(ds)