K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

金沢 Exile Records Columbiaの60年代(Four&MoreとDenny ZeitlinのCathexisを聴く)

 先日書いたように竪町のExile Recordsでよい買い物をした。その際、店主の村田さんとの話が、オリジナル盤(米国で最初に出たプレス)とその後の盤、日本盤の音質。店のサイトに出ていたマイルス・デイビスのFour&MoreとRound about midnightが気になって、手持ちのLPレコード(30年前の米盤と日本盤)を何枚か持込み、聴き比べをさせてもらった。(ありがとう)

 ボクはオリジナル指向はなく、むしろいろいろな音を聴きたいとの思いが強かった。今回、その音質の差(定位ー楽器の位置、音の抜け方)を実感し、その考えが微修正されてしまった。確かに米盤が気持ちに合う、と思っていたことに妙に納得してしまった。日本盤の多くが、微妙に膜が張ったような音になっている、ということ。

 今回、村上春樹和田誠との共著本で取り上げたMiles DavisのFore & More(彼とは趣味が違うのだけど、コレだけはぴったりで驚いてしまった)のオリジナル盤を入手。レーベルは2Eyeと云うそうだ(写真を見てください)。その音の素晴らしさで、この数日、何回も回してしまった。30年前に買った米盤(当時の安価盤)とピアノの位置が違って、綺麗に分離されている。ハービー・ハンコックのピアノの過激な攻撃、それに呼応してcoolに叩き続けるトニー・ウィリアムスのシンバル。凄いよね。眼前に楽器が広がる。

 あとDenny ZeitlinのCathexisのオリジナル盤(マイルスのFore&Moreと同じColumbia)も入手。精神科医のピアノ。これもピアノの音がかっちりと響き快い。大好きな一枚なのでとても嬉しい(今まではCD)。今回、Columbiaの音の良さ、ははじめて認識したが、ホロヴィッツバーンスタインで稼いだ会社だからね、と密かに納得。ホロヴィッツバーンスタインのLPも改めて引っ張り出した。


ふたつのコロンビアマークで2EYEと云うそうです。

これも2 EYE。ザイトリン。

 気になって、以前、ニューヨークで買ってきたLPレコードを引っ張り出したら、この2EYEより古いColumbiaのレーベルが出てきた。大体、1960年頃までじゃないかな。

ランバート・ヘンドリックス・ロスのオリジナル。6EYEというそうです。($10くらいだった!)