K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

お茶の水ディスクユニオン:この歳で火がつくと手がつけられない


 先週のExile recordsでの会話で音盤の音質の面白さ(意識はしていたが、泥沼のように思えたので考えなかった)に火がついた。この歳で火がつくと手がつけられない、と思う。先年、あの世に行った親父の音響装置を見てもそう思う。やれやれ。Exilの村田さんとの会話で知ったのはColumbia盤が音質良好なこと。ボク自身、気がついていたけど、会話の中で改めて認識したのは、米盤の音は抜けが良くて、ボクの好みに合うこと。日本盤は少し膜を被ったような感じになること。そしてディスク・ユニオンの値付けはおかしい(いい意味)こと。

 そんな視点で今回手にしたLPレコードたち。上段から中段はColumbiaのMiles Davis。Black Hawkは6EYEのオリジナル。あとのマイルスは2EYE(60年代のプレス)でオリジナルではない。Seven steps to heavenは初めて買った。これでコロンビア時代のマイルスのLPレコード(生前発売)は全部揃った(と思う)。Seven steps to heavenは矢印付き2 EYEで60年代後半プレス。だからオリジナルではない。オリジナルに準ずる音(オリジナルは良いそう)と信じて安いから入手。中段のDenny Zeitlinから後のColumbia盤はすべてオリジナル。この時期のDenny Zeitlinはとてもいい(安かった!)。下段では、大好きなErroll GarnerのConcert by the sea。今まで疑似ステレオ盤(高音と低音に分離してステレオ、音質最低)しか持っていなかったので、モノラルのオリジナル(6EYE)を入手できて嬉しい。Eddie Condonはお初。よく分からないけど、切れのいいリズムの期待。

 上段3枚はブラジルもの。Ellis ReginaとPascoalとの共演ライヴなので楽しみ。実は今回の最大の収穫は中段のChick CoreaのThe Sun。中村照夫がプロデュースした東芝盤がオリジナル。RTF以前のもの。なかなか入手できなかった1枚。再発のようだけど、1000円を遙かに下回る価格に目眩がしてしまった。あとはECMの西独盤。ただし最近のプレスの様子。はじめて見るジョー・ファレルCTI盤。これもオリジナルでRVGのサインが。音質はかなり良い筈。下段では、大好きなBlossom Dearieの2枚組。たぶんFender Rhodesで弾き語り、を楽しめると思う。中村とうようさんの本で褒められていた(ゲッツはボロクソなのに)Paul Desmondのボッサ。ギターがJim Hallなので薫り立つような盤であることは間違いない。それと村上春樹本で取り上げられたHerbie Mannのオリジナル盤。

 上段のBlue noteはオリジナルじゃないが、リバティ時代(60年代後半)の青白レーベル。Kenny Dorhamは日本盤だけど欲しかった1枚。中段のYusef Lateefはインパルスのオリジナル。ジャケットの厚みが違う。Pat Methenyはデビュー作のECM西独盤。若きJacoとの共演盤でとても好きな1枚。やっとLPで入手。JoanGilbertは再発盤。彼のLPはあまり持っていないので嬉しい。下段のJames TaylorSteely Danは米盤のオリジナル。Gauchoは日本盤を持っているのだけど、どうしても欲しくなった。音がいいからね。Dollar Brandは知人が好きな1枚とのことなので、そのための1枚。

 はやく聴きたい、だから金沢に早く帰りたい、と思っているお茶の水の朝なのだ。