K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Miles Davis: Kind of Blueのオリジナル盤(MONO)を聴いてみた

 とにかく、どんな音がするか聴いてみたかった。入手したのはモノラル盤。レーベルはいわゆる6EYE。いろいろ聴いていると、マスターテープの経年劣化で音の厚みが損なわれていくこと、どうも地域性による音の潤色がある、ということを感じてきた。ドイツ盤の音とか、米盤の音が日本盤と違う(音の空気感のようなもの)ことは、昔から感じていたからね。

 格安でオークションで落とした盤で盤質は必ずしも良くない。最初、ステレオ・カートリッジで聴くとスクラッッチ・ノイズが目立つ。ちょっと快適な感じからは遠い。しかしながら、モノラルカートリッジに変えると、ノイズが背後に退き、楽器が前に出る。音質も柔らかく、なかなか気持ちよい。モノラルはモノラル固有の音場感があり、楽器間の音量のバランスが絶妙のミキシング。気持ちの中で、上手く定位していく。

 後年の盤と比較すると、とりわけコルトレーン、アダレイのサックスが図太く響く。ここが違う。後年のLP/CDでは、やはりテープの劣化があるのか、中音域の音が薄くなる。

 ここ数日で、過去10年分くらいコレを聴いた。