K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

名古屋「バナナレコード栄本店」と「ハイファイ堂大須店」名古屋のジャズ・レコード


 仕事で東京から名古屋へ巡業。夕刻からが本番なので、移動の後に空き時間がある。寸暇を惜しんで(大袈裟)、レコード屋巡り。名古屋のレコード屋は3回目だけど、特にオリジナル(に近い)プレスに興味を持ってからは初めてなので興味津々。僅か1時間半だけど、偵察のような巡回。結論から云うと、無くはないが、あまり無い。一般的なレコードは品数が豊富でしかも安く、魅力的。しかし、所謂ヴィンテージ盤のような世界にはあまり出会わなかった。名古屋は仕事で何回/年か行くので、知っているヒトがいたら教えて欲しい。

[一軒目] バナナレコード大須本店

 ジャズの専門コーナがあり、数量は多い。それなりに古い盤はあるが、一般的な盤の安値と対照的に高めの価格。意外。目当ての盤はカスリもしなかった。下の写真の左側をピックアップ。レッド・ガーランドのJazz land(Riverside傍系)盤。ジャケ不良でオリジナル盤が安値。ガーランドはごく一部の人気盤を外すと安値。案外楽しめる。美音期待。あとはじめて見たジルベルトのWB盤。ネットで調べるとオーケストラとの共演盤。あまり想像がつかないが。

[ハイファイ堂大須店]

 今回の期待の店(だった)。勿論、古い盤もそれなりにあるが手薄の感じ。期待が大きかっただけに...ということ。基本的にはいい店だと思う。

 レコードより驚いたのは、店内の音響機器。

 マッキントッシュの管球アンプと巨大なJBLで、クレメールのバッハ・無伴奏ヴァイオリンソナタ(だっけ?、ECMじゃなくて昔のフィリップスの録音で日本盤)を流していた。薄い膜を取り払ったような、素晴らしい弦の音に魂揺さぶられ、の世界。驚いた。まだまだ音響機器の改善余地がある、と危険な気づきをしてしまった。

 購入したレコードはキース・ジャレット・トリオの西独ECM盤(写真右)。2枚組2つなのだけど、ちょっと驚く価格。名古屋の場合、コスト・パフォーマンスで驚かせてくれる、感じだなあ、いつも。またゆっくりと、訪れたいと思った。