K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

新宿ディスクユニオン:日々旅にして旅を栖とす


 片雲の風にさそはれた訳じゃないけど、日々旅にして旅を栖とするような9月を生きている。仕事と仕事の合間、移動時間の隙間にレコード屋へ出かけている。今回はお茶の水が不作(数日前に行ったからね)だったので、新宿へ。

 名古屋のハイファイ堂で聴いたクレーメルのヴァイオリン無伴奏ソナタ(フィリップス)が気になって仕方がない。新宿ディスクユニオン・クラシック館にはじめて行った。結局、オランダ・フィリップス盤を見つけたけど、高価で手が出なかった。代わりに何枚か。

 カザルスのチェロ無伴奏ソナタクレーメルの代わり、(録音が古すぎて)にはならないと思うが。ホロヴィッツの1966年カーネギーでの録音。好きな曲が何曲か入っている。2eyeと呼ばれる当時のプレスによるLP盤を入手した。プレスの違いによる音の違いを認識したのは最近。(多分)はじめてのクラシックでのオリジナル・プレスじゃなかろうか。楽しみ。ポゴレリチは、昨年の金沢での「異様ともいえる」演奏に打たれた、ことも生々しいので、若き日のラヴェルを。あと、三宅榛名高橋悠治のLPはジャケット買い。昔、見かけたときから気になっていた。いちめんの菜の花。音を聴く前から心象風景が広がるような...

 さてジャズだけど1枚。マッコイ。彼はブログでも書いたことがないのだけど、あまり聴かない。だけど、このアルバムは例外。ロイ・ヘインズの叩き出すドライヴ感、黒々と輝くモーダルなピアノの響き、その後の仰々しい装いとは異なる素晴らしい1枚。実は1枚持っているのだけど、ヴァン・ゲルダーがプレスした1枚を見かけて聴きたくなったのだ。

 以上のレコードが全て1000円台なので、なんとも嬉しい買い物になった。さて、今日も風に誘われ何処へ?

追記:

クレーメルの盤、オランダ・フィリップスのものをオークションで落札。結局、目的を果たした。音が楽しみ。新宿ディスクユニオンより随分と安価。クラシックのLPレコードって、ジャズのような世界にはなっていないようだ。