K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: JAZZ625 (1965,BBC) 観るエヴァンスの音

 今日もエヴァンス。忙しくて、あまり自宅に居ないのだけど、居るときはエヴァンスを聴いているから仕方がない。

 博多に出かけたときに、勿論、レコード屋に出かけた。勿論、LPレコードを何枚か持ち帰ったのだけど、珍しく中古のDVDを2枚買った。1枚は電化マイルス、もう1枚はビル・エヴァンス。動くエヴァンスが見たくなった、のだ。それもRiversideに近い時代の。ジャズ映像は10年くらい前に熱心に集めた時期があって、100本以上の映像があり、エヴァンスも最終期のものがある。だけど比較的早い時期の映像を持っていなかったので、つい手が出た。NHKの受信料支払いが間抜けに感じるほど、テレビも見ない。だから、映像はあまり見ないのだけど、やはり気にはなるのだ。

 この映像はBBCのTV番組でamazonで見ると、いろいろな形で販売されているが、ソースは1つ。ボクのはDVD-Rだったので、随分怪しい。まあ、それなりの価格だからいいのだけど。

 実はこの映像はyoutubeで視聴可能なのは知っていたのだけど、DVDのほうが音が「まし」かな、と思って手にした。結論から云うと、youtubeと同等。あまり購入に意味はなかったということ。

 それはさておき内容なのだけど、ビル・エヴァンスのうつむいた姿を見ているだけで、とても価値があると思う。確かに内省的な雰囲気に満ちているのだ。あの喧噪(といっても良い)ヴィレッジ・ヴァンガードでも、あんな感じで弾いていたのかな、と思うと少し可笑しい。さすがのBBCの映像で、彼のタッチで繰られるピアノが綺麗に映っていて、実にピアノの音の気分とよく一致している。音の駄目さをカヴァーして、あり余るくらいエヴァンスが弾くピアノの周りの音場を感じさせてくれる。

 観るエヴァンスの音、というのも悪くない。選曲も素晴らしい。頭の中にはRiverside盤が廻り続けている。

Bill Evans: Jazz625 (1965)
TAKE-1
1.Opeing:Theme
2.Elsa
3.Summertime
4.Come Rain Or Come Shine
5.My Foolish Heart
6.Re:Person I Knew
7.Israel
8.Theme

TAKE-2
1.Opening:Theme
2.How My Heart Sings
3.Nardis
4.Who Can I Turn To
5.Someday My Prince Will Come
6.How Deep Is The Ocean
7.Waltz For Debby
8.Theme

Bill Evans(p), Chuck Israel(b), Larry Bunker(ds)