改めてカルフォルニアはいいなあ、と思った。ロス・アンジェルスとかサン・フランシスコを少し離れるだけで、喧噪から離れ、少しばかり背伸びをしたような心地になる。交通量が多い都市部、あるいは都市部から南北に伸びる高速路の周辺の空は、なんとなく霞んで、低い空のもとに居るような閉塞感がある。だけど、僅かにそれるだけで、昔の唄のようにカルフォルニアの蒼い空のもとで伸びやかな感じになる。
カルフォルニアがいいな、って思うのはそんなとき。書いていて、なんとなく田舎臭い感じなのだけど、天空に抜けていくような蒼天をみていると、そんなありきたりのことを云ってみたくなる。窓を開けると、ひんやりとした風が流れてくる。ただ、それだけでも非日常を感じる。
ボクがやってきたのはオレンジ郡のNewport Beach。ロスとサン・ディエゴの中間。乾いた大気がとても気持ちよい。なんでOrangeなのか、ボクは知らない。空港の名前はジョン・ウェイン。これもなぜだか知らない。
今回は100%仕事なので、ホテルに籠もりっきり。だから楽しいことは特になくて、仕事の合間に知人と呑むことくらい。そんなシンドイ出張なのだけど、夕暮れに通路に戻るときに、夕暮れの瞬間を捉えることができた。なんとなく気がすんでしまった。そんなものだよね。
