眠っていた。深い眠りで、闇の底に居たような感覚。唐突に目覚めたら明るい。晴天、朝9時。10時から会議なのでほっとした。
と思う間もなく、すっと足下が抜けるような感覚があって、もう一度、目覚めた。真っ暗。さっきは夢の中で目覚めたことに気がついた。驚いた。
ゆっくり眼を閉じたら、ふたたび朝9時に戻った。まわりに沢山人が居て、酒盛りをしている。昨夜も沢山呑んだので、困ったことだと思った。呑んでしまって、会議に出られないと後悔したら、また真っ暗に戻った。リアルな世界が分からなくなった。
漆黒の空に星が浮かぶのを見ていると、淡く山並みが影になってみえてきた。鳥が飛び立つ頃、星が淡く消え入りそうになっていた。月は未だ煌めいていた。
奇妙な目覚めで、鬱々としていたが、少しすっきりとした。
