K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

João Gilberto: Brasil

João Gilberto: Brasil (1980,WB)
A1. Aquarela Do Brasil
A2. Disse Alguem
A3. Bahia Com H
B1. No Tabuleiro Da Baiana
B2. Milagre
B3. Cordeiro De Nanã
João Gilberto, Caetano Veloso, Gilberto Gil, Maria Bethânia (vo)

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 あちらこちらへ出張したり、来客があったりして、なんとなく疲れている。なんか咳が止まらなかったり、嫌な感じ。 眠りも良くない。明け方に目覚め、その後に嫌な夢をみる。もう一度目覚めたときには、そんな訳で暫く呆然としている。

 先週は現代音楽寄りのレコードを随分と聴いた。不思議なパルスやスペクトラムを発生させ、X線のように意識の深層の蔭を測定するような音を聴くことは楽しい。だけど体と同じように、気持が少々疲れることは否めない。

 そんな今朝は、先週、東京で買ったLPレコード。米盤(ワーナーブラザーズ)だったので、なんとなく過剰プロデュースなんじゃないかなあ、と思ったけど、まあいいや、の一枚。聴いてみると、ジルベルトの声の良さ、その雰囲気を壊さぬ軽い歌伴がつくような感じの好ましい1枚。ぼけっと表裏を聴いてしまった。現代音楽が意識の深層の思わぬ変容を誘い出す妖しいものならば、ジルベルトのボサ・ノヴァは、傷にまみれた意識の表層をいたわるような滋味があって、そんな気分の朝にはいいなあ、と改めて思った。どれを聴いても同じに聴こえるのだけど、音源は幾つもあったほうがいいよな、って思うのだ。

 

Brasil

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