K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Sebanstian Zanetto: La Lengua Del Mundo (2014) 透き通った原色の世界


 いつだったかディスク・ユニオンの店頭で捕まえた音。一時、カルロス・アギューレからはじまり、暫しアルゼンチンの音楽に魅了された時期がある。温帯のラテン音楽は音の温度が高くなく、水や空気が清澄であり、なおかつその温度が人肌よりやや冷たいような気持ちよさ、がある。されど凍りつくほどでもなく、なんとも丁度よい感じがあった。アギューレやサルモリア、マッキなどなど。何ヶ月も熱中すると飽きがくる、といういつもの行動なのだけど。

 セバスティアン・サネットははじめて聴くのだけど、ノラ・サルモリアも共演ということで、久々のアルゼンチンのアルバムを入手した。玉手箱のようなアルバムで、ジャズのプラットフォームの上に様々な来歴の音がコラージュされている面白さ。それがクルクル局面を変えていくのだけど、不思議に違和感がなく気持ちよく収まっている。アルバムは「世界のコトバ」という題名なのだけど、確かに世界の音楽というコトバの切片が煌めいているように思えて、楽しい。

 久々に聴くと、やっぱり気になってくる温帯のラテン音楽

新潟からの帰りにコレを書いているのだけど、なかなか着かないなあ。4時間の特急列車だかれね。

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Sebanstian Zanetto: La Lengua Del Mundo (2014, Independiente )
    1. Pájaros en la lengua
    2. Rosa china
    3. Insolación monótona
    4. Rompecabezas
    5. Cinco
    6. Quand les poules auront des dents
    7. Meu sol
    8. Vermelho es tu color
    9. Del viaje incierto